さつまいもの保管は長くて2ヶ月程度というのが普通ですよね。
家庭菜園でさつまいもを栽培したところ、2ヶ月では食べきれないほど大量に収穫できたのですが、初めて収穫した年は、保管方法が悪くて腐らせてしまいました。
そこで翌年からは、農家がやってる昔ながらの方法を取り入れて床下収納で保管したら、5ヶ月間ほど腐らずに美味しく食べられました。
今回は、さつまいもを保管するときの注意点や長期保管の方法を紹介します。
さつまいもを保管するときの注意点
さつまいもを保管に失敗してみて分かった注意点は、以下の2つです。
- 保管温度
- 保管場所
農家が自家用のさつまいもを長期保管するためにやっていた昔ながらの方法は、この2つの条件を満たしていたんです。
どこの農家かというと私の実家なんですけど、自分が失敗してみて初めて、「あぁ、だからあんなことしてたのね!」と、気付く農家の知恵がいっぱいありますね。
では、この2つの注意点について、詳しくお話しします。
さつまいもは保管温度に注意が必要
家庭菜園で初めてさつまいもを収穫したときに腐らせてしまったのは、保管温度が原因でした。
何でも冷蔵すれば大丈夫!みたいな誤解をしておりまして、冬場は屋外が冷蔵室みたいに寒いので、キャリーに入れて軒下保管したんです。
段ボールでキャリーの上に蓋をする程度の簡易な保管方法だったんです。すると、秋に収穫したさつまいもは、お正月までに腐って全滅でした。
実は、さつまいもって寒さに弱いんです。
最適なさつまいもの保存温度は、10~13度くらいの常温とのこと。
11月下旬頃までは、屋外の軒下保存でも温度的には大丈夫だったと思います。ですが、12月になると雪が舞う日もあり、夜中は5度以下になることも頻繁になります。
さつまいもが寒さに弱いって知らなかったために、せっかく収穫したさつまいもをダメにしてしまったんです。
そこで、翌年から保管方法を実家がやっていた方法を取り入れてみたら、春先まで腐ることなく保管できたんです。
さつまいも保管場所の注意点
保管温度ほど重要ではないかもしれないですが、さつまいもの保管場所にも注意したい点があります。
さつまいもの保管場所として適しているのは「暗所」です。
光が入るような明るい場所だと、発芽してしまうんです。芽が出ると実の養分が芽に取られてしまいます。
冷暗所なら冷蔵庫が良いのですが、冷蔵庫では温度が低すぎるので、あれこれ検討した結果、我が家では床下収納で保管することにしました。
床下収納は、農家の実家がやっていた保管場所に一番近かったのです。
農家がやってるさつまいもの保管方法
私の実家は農家でして、自家用なんですがたくさんのサツマイモを作っていました。
山村なので、冬になると雪が積もって解けなくなることもしばしばで、軒先には長いつららが何本もぶら下がっていたので、屋外は零下の寒さでした。
そんな実家のさつまいもの保管方法は、床下だったんです。
床下の地面にタテヨコ1m、深さ1mくらいの大きな穴が掘ってあり、「いもの寝屋」と呼んでおりました。
「いもの寝屋」には、さつまいものお布団が敷いてあります。
どんな布団かというと、「籾殻」です。「いもの寝屋」いっぱいの籾殻の中に、さつまいもを埋もれるように入れて保管していたのです。
外気が入ってこない床下の大きな穴の中に籾殻が入っているので、外が零下になっても「いもの寝屋」はさつまいもの保管に最適な温度を保っていたのでしょう。
籾殻で覆っているだけなので、適度に通気性もあったので、それも良かったのではないかと思います。
実家では、春先まで、さつまいもを美味しく食べていたのを覚えています。
※「いもの寝屋」は、おそらく実家の造語です。
さつまいもの保管を床下収納で!
保管方法が思いつかないまま、翌年もさつまいもをたくさん収穫しました。
良い保管方法はないものか、と思案していたときに、実家でやっていたさつまいもの保管方法を思い出したのです。
しかし、実家のような古民家じゃなかったですから、床下に穴なんて掘れません。
そこで思いついたのが、床下収納でした。
床下収納には、ジャガイモ、里芋、玉ねぎなど、冷蔵庫に入れなくても日持ちする野菜を入れていたのですが、出し入れが面倒であまり使わなくなっていたんです。
なので、思い切って「いもの寝屋」にすることにしました。
さつまいもを収穫した時期は稲刈りの時期なので、農家で籾殻を分けてもらうこともできますし、ホームセンターなどでも売っています。
籾殻は、大きな袋いっぱいで100円くらいと安価です。
さつまいもを床下収納に入れて、籾殻で埋め尽くしてしまえば冬越しして、春先まで腐ることなく保管できました。
床下収納がない場合のさつまいもの保管方法
床下収納は大量のさつまいもを保管するなら最適の場所でしたが、床下収納には他に保管している物があったり、そもそも床下収納がない家もありますよね。
床下収納と同じような保管方法にするなら、段ボール箱に籾殻を入れてさつまいもを保管してはどうでしょう。
段ボール箱の置場所は、屋外では寒すぎるので室内になりますから、ジャマにならない置場所があればになります。
少量のさつまいもなら、5ヶ月も保管することはないので、冷蔵庫の野菜室が良いでしょう。
さつまいもを新聞紙で包めば、籾殻と同じような役目をしてくれます。
冷蔵庫内は乾燥しやすいので、新聞で包んださつまいもをビニール袋に入れて、野菜室で保管するとと2ヶ月くらい大丈夫です。
まとめ
農家がやっていた方法でさつまいもを保管すると、春先まで5ヶ月間ほど腐ることもなく保管することができました。
そんなさつまいもの保管方法は、床下収納に籾殻を投入して、籾殻の中にさつまいもを埋め尽くして保管する方法です。
我が家では、家庭菜園で収穫したさつまいもを、毎年この方法で春先まで保管しています。
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