きのこは低カロリーで食物繊維の固まりのような食材なので、積極的に摂りたいですね。
そこで、料理によく使うきのこ類、しいたけ、しめじ、えのき、舞茸、エリンギの栄養価と旨みをアップして調理も簡単になる方法を分かりやすく紹介しています。
さらに、美味しいきのこの選び方についても種類別で書いています。
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きのこ類に共通する保存の基本
キノコには共通した特徴があるので、そのポイントを押さえておけば、保存に失敗することがありません。
- 洗わない
- 湿気を取る
- 冷凍保存で栄養価と旨みがアップ
- 凍ったまま調理する
- 干すと栄養価アップ&香りが増す
きのこに共通した保存の基本について、もうちょっと詳しく書きますね。
洗わない
きのこは水分に弱い食材なので、水は苦手です。洗うと風味や食感が損なわれるので基本的に洗うのはNGなんです。
日本のキノコはクリーンな状態で栽培されているので、洗わずに調理するのが基本ですから、保存するときにも洗いません。
汚れが気になるときは、湿らせたキッチンペーパーで軽く拭くと良いです。
湿気を取る
きのこ類は湿気を嫌います。
冷蔵保存するときは湿気を拭き取り、冷蔵中に湿気ないようにキッチンペーパーなどで包みます。
パックのまま冷蔵するときは、パックに穴を開けると湿気を防げます。
冷凍保存で栄養価と旨みがアップ
きのこ類は冷凍保存できますし、保存期間が長くなるだけでなく、栄養価と旨みがアップするんです。
その訳は、冷凍することで細胞内の水分が膨張し細胞壁を壊すので、栄養が溶け出るからなんです。
また、冷凍することでキノコキトサンが増えるそうで、旨みもアップするとのこと。
キノコ類は冷凍保存すると良いことだらけなんですよね。これ知ったら、キノコを保存するなら冷凍が一番ですね。
凍ったまま調理する
冷凍保存したきのこを解凍してしまうとベシャベシャになってしまいます。
キノコ類を冷凍すると栄養分や旨み成分が溶けだしているので、調理するときは凍ったまま調理します。
干すと栄養価アップ&香りが増す
きのこはビタミンDを豊富に含んだ食品なのですが、天日干しするとビタミンDも香りも増します。
特に干ししいたけは美味しい出汁がとれます。
市販されている干ししいたけは1年くらい保存できるのですが、自家製の干しきのこは1ヶ月くらいで使い切る方が良いでしょう。
種類別のきのこの保存方法
きのこ類は、冷蔵、冷凍、干すなどの方法で保存できますが、簡単で長期保存できるのは冷凍保存です。
冷凍保存するときは、生のままでも加熱処理してからでもOKなんですが、手間がかからないのは生のままです。
実は、初めてきのこは冷凍保存できると知ったときの保存方法は、加熱処理してから冷凍する方法だったので、ずっと加熱してたんです。
生のまま冷凍できると知ったときは、ちょっと衝撃でした。
しいたけの保存方法
しいたけは石づきの部分を切り落とせば、軸の部分も食べられます。
【生のまま冷凍】
- 洗わない
- 石づきを切り落とす
- カサと軸を切り離す
- 調理に合わせてカットする
- 保存袋に入れて冷凍する
※カサはカットせずに丸ごと冷凍してもOK
しいたけの軸も食べられるので、食べやすい大きさに切って冷凍しておくと良いです。
保存袋に平らに入れてできるだけ空気を抜いておくと、空気に触れる部分が少なくなりますし、嵩張らないので冷凍室で場所をとりません。
生のまま冷凍した方が手間がかかりませんが、加熱して冷凍してもOKです。
加熱する場合は、サッと茹でるかレンジで1分程度加熱して、冷めたら保存袋に入れて冷凍します。
茹ですぎるとベチャベチャになるので、レンジの方が失敗しにくいです。
- 水分を拭き取る
- キッチンペーパーで包む
- 石づきを上にして保存袋に入れる
- 冷蔵室で保存する
冷蔵保存の目安は1週間です。
カサの内側のひだが黒ずんでしまわないうちに使い切りましょう。
- しいたけは丸ごと干す
- 上下を返しながら3日間ほど干す
- 保存袋に入れて冷蔵保存する
市販の干ししいたけは1年くらい長期保存できますが、自家製の干ししいたけは乾燥が不十分だと傷みやすいので、冷蔵保存した方が良いです。
1ヶ月を目安に使い切りましょう。
しめじの保存方法
しめじは2パック売りで安価になっていることも多いので、まとめ買いして保存しておくと節約になりますね。
【生のまま冷凍】
- 洗わない
- 石づきを取る
- 房を分けてバラバラにする
- 保存袋に入れて冷凍する
凍ったまま調理できるので、バラバラにしておくと使いやすいです。
保存袋に平らに入れて、できるだけ空気を抜いておきます。凍った状態で簡単にバラせますからくっついていても大丈夫です。
しめじを加熱処理してから冷凍するときは、レンジで1分程度加熱して冷ましてから保存袋に入れて冷凍します。
冷めないうちに保存袋に入れると、水滴がついてしまうので冷めてから袋詰めした方が良いです。
- パックのまま保存
- パックに1ヶ所穴を開ける
- 石づきを下にして冷蔵室で保存
1週間以内に使う予定なら、パックのまま冷蔵室で保存すると良いです。
パックに穴を開けておくと、結露しないので湿気を防げます。
使い残ったしめじを冷蔵保存する場合はキッチンペーパーで包んでビニール袋に入れて冷蔵室で保存します。
すぐに使わないなら、冷凍保存しておいた方が良いです。
- しめじは房を分けて干す
- 上下を返しながら3日間ほど干す
- 保存袋に入れて冷蔵保存する
ひと手間かかりますが、天日干しにすることでビタミンDが増えて栄養価がアップするしますね。
えのきの保存方法
えのきも石づきの部分を切り落としますが、軸がくっついている部分は食べられるので、根元の部分を少し落とす程度でOKです。
【生のまま冷凍】
- 洗わない
- 石づきを切り落とす
- 調理に合わせてカットする
- 保存袋に平らに入れて空気を抜く
- 冷凍保存する
凍ったまま調理できるので、調理に合わせてカットしておくと使いやすいですね。
凍った状態で簡単にバラせるので、必要な分だけ取り出せるように、カサの部分と軸の部分を混ぜて入れておくと良いです。
長いまま小房に分けて冷凍しても、凍ったまま簡単にバラせてカットすることもできます。
写真のえのきは、レンジで1分加熱処理したものです。この状態で冷凍しても使うときには凍ったままバラして使えました。
でも、生のまま適当な長さにカットしておいた方が手間もかからないし、使うときにも便利です。
- パックのまま保存
- パックに1ヶ所穴を開ける
- 石づきを下にして立てて冷蔵室で保存
牛乳パックやペットボトルは、立てて保存するときに便利です。
使い残ったえのきを冷蔵保存する場合はキッチンペーパーで包んでビニール袋に入れて冷蔵室で保存します。
すぐに使わないなら、冷凍保存しておいた方が良いです。
- えのきは小房に分けて干す
- 上下を返しながら3日間ほど干す
- 保存袋に入れて冷蔵保存する
干しえのきにすると、冷蔵保存で1ヶ月ほど日持ちします。3日間ほど天日干しするので、晴天が続く時期に試してみてはいかがでしょう。
マイタケの保存方法
マイタケには石づきがありませんから、切り落とす部分はありません。全部食べられます。
- 洗わない
- 房を小分けにする
- 保存袋に平らに入れて空気を抜く
- 冷凍保存する
マイタケは凍ったまま調理できるので、調理しやすい大きさに手で房を分けておきます。
保存袋に平らに入れて、できるだけ空気を抜いておきます。重なっていても凍ったまま簡単にバラせます。
- パックのまま保存
- パックに1ヶ所穴を開ける
- 石づきを下にして冷蔵室で保存
買ってきたまま冷蔵しているとパックの内側に水滴がついてくるので、湿気で傷みやすくなります。
そこで、パックに1ヶ所穴を開けておくと水滴がつくこともなく日持ちが良くなります。
使い残ったマイタケは、キッチンペーパーで包んでからビニール袋に入れて冷蔵保存しておくと良いですが、できるだけ早めに使い切りましょう。
- まいたけは小房に分けて干す
- 上下を返しながら3日間ほど干す
- 保存袋に入れて冷蔵保存する
マイタケも3日間ほど天日干ししてから冷蔵すると、1ヶ月くらい日持ちします。
エリンギの保存方法
エリンギの石づきは切り落としてから出荷されるので、買ってきたものは全て食べられます。
根元の部分がかたく乾燥していたら、削り落とす程度でOKです。
- 洗わない
- 調理に合わせてカットする
- 保存袋に平らに入れて空気を抜く
- 冷凍保存する
凍ったまま調理できるので、調理に合わせてカットしてから冷凍します。
写真のように縦割りにしても良いですし、カサと軸を分けてカットしても良いですね。
- パックのまま保存
- パックに1ヶ所穴を開ける
- 冷蔵室で保存する
パックのまま冷蔵保存するときは、パックに1ヶ所穴を開けておきます。
使い残りのエリンギは、キッチンペーパーで包んでビニール袋に入れて冷蔵保存しておくと良いですが、早めに使い切りましょう。
- エリンギは縦半分に切って干す
- 上下を返しながら3日間ほど干す
- 保存袋に入れて冷蔵保存する
干しエリンギにすると冷蔵保存で1ヶ月くらい日持ちします。
使いやすいミックスきのこ冷凍保存
きのこは冷凍することで栄養価や旨みがアップするので、冷凍保存がおすすめです。
でも、色んな種類のきのこを個別に冷凍すると、冷凍室がきのこだらけになっちゃうし、使い忘れてしまうきのこもあったりするんです。
そこで、おすすめなのがミックスきのこの冷凍保存です。
- 好みのきのこ数種類
- 洗わない
- 調理に合わせてカットする
- 保存袋に平らに入れて空気を抜く
- 冷凍保存する
日本のきのこはクリーンな状態で栽培されていますし、洗うときのこの風味が損なわれるので洗わずに調理するのが基本です。
気になる汚れがあるものは、湿らせたキッチンペーパーで軽く拭き取ると良いです。
一週間以内に使う予定のきのこは冷蔵保存しておいて、残りはミックスきのこで冷凍保存しておくと使うとき便利です。
冷凍室がきのこだらけにならないし、使い忘れも防げますよ。
きのこの選び方
きのこの保存方法は、冷凍保存がおすすめなのは分かったけど、どうせなら美味しいきのこの選び方も知っておきたいですよね。
そこで、きのこそれぞれの選び方のポイントも調べてみました。
しいたけの選び方
- カサが開いてなくて茶褐色のもの
- カサの裏のひだが白いもの
- 軸が太くてカサが肉厚のもの
しめじの選び方
- カサが密集しているもの
- ずっしりと重みがあるもの
- 軸が太くて白く短いもの
えのきの選び方
- カサが小さめのもの
- 白くてハリがあるもの
- 背丈が揃っていてピンとしてるもの
まいたけの選び方
- カサが密集しているもの
- カサが肉厚で茶色が濃いもの
- 軸の断面が白いもの
エリンギの選び方
- カサの縁が内側に巻き込んでいるもの
- 軸が太くてかたく白いもの
まとめ
きのこ類は、冷蔵、冷凍、干すなどの方法で保存することができます。
- 冷蔵保存で約1週間
- 冷凍保存で約1ヶ月
- 干しきのこで約1ヶ月
きのこは傷みやすいので、冷蔵庫で保存しても1週間程度しか持ちません。
洗わずに調理できるし、洗うと風味が損なわれるきのこですが、1週間冷蔵保存したきのこは洗いたくなりますよね。
でも、きのこは冷凍保存すると約1ヶ月保存できるだけでなく、栄養価と旨みがアップするんです。
干しきのこにすると栄養価と香りがアップしますが、3日間ほど天日干ししないといけないので手間がかかります。
冷凍保存なら簡単で、生のまま調理しやすい大きさにカットしたり小分けしたりで保存袋に入れて冷凍するだけです。
安いときにまとめ買いしたきのこや、1週間以内に使う予定がないきのこは、冷凍保存がおすすめです。
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