毎日の食事に食べることが多い葉物野菜ですが、使い残ったり、安いときにまとめ買いしたりものが冷蔵庫の奥で傷んでしまってたことありませんか?
すぐに使うつもりだったのに、使い忘れてしまうなんてことよくあります。
どのくらいの期間保存したいか、どんな料理に使うかなど、保存した葉物野菜の使い道によって賢く保存したいですね。
そこで今回は、葉物野菜の鮮度をキープしながら長持ちさせるポイントや、野菜別でそれぞれに常温、冷蔵、冷凍の保存方法について詳しく書いています。
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葉物野菜の保存のポイント
葉物野菜の鮮度をキープしながら保存するポイントは次の4つですね!
- 立てて保存する
- 葉からの乾燥を防ぐ
- 新鮮なうちに保存する
- 使い道を考えて保存する
葉物野菜は地上で育ち、上に向かって伸びていく野菜なので、保存するときも生育中と同じ状態で立てて保存すると長持ちします。
横にして保存すると上に伸びようとして養分を使ってしまうからなんです。
葉の表面から水分が失われていくので、新聞紙やキッチンペーパーで包んで乾燥を防ぐことも、葉物野菜の鮮度を保って保存するポイントです。
どうせ保存するなら、できるだけ新鮮なうちに保存することですね。新鮮なうちに保存した方が長持ちします。
冷凍保存した葉物野菜は生食はできないですが、下処理してあるので使うときには時短調理になりますし、長期保存できます。
生食でシャキシャキ感を壊したくない葉物野菜は、常温保存や冷蔵保存ですね。
手間かけて保存したのに使わずに廃棄してしまったりしないように、使い切ることを前提に使い道を考えて賢く保存しましょう。
葉物野菜の鮮度を保つ専用保存袋
葉物野菜を生のまま保存するときに、より鮮度を保つことができる専用袋があります。
この鮮度保持袋は、野菜の呼吸をコントロールして適度な湿度を保ち、熟れすぎや腐敗を遅らせる加工がしてあります。
専用袋なので高価なものかと思いきや、ダイソーで売ってる百均商品なんです。
鮮度保持袋で保存すると腐らないわけではないですが、少しでも腐るのを遅らせたいなら使ってみてはいかがでしょう。
野菜別の保存方法
よく使う葉物野菜の保存方法を野菜別にまとめてみました。
白菜の保存方法
白菜はお鍋の季節には欠かせない葉物野菜ですから、常備している家庭も多いのではないでしょうか。
白菜は、常温保存、冷蔵保存、冷凍保存と、どの保存方法でもOKの葉物野菜なので、使う目的によって保存方法を選ぶと良いですね。
- 丸ごと
- 芯に爪楊枝を押し込む
- 新聞紙で包んでビニール袋に
- 芯を下にして立てて保存
- 涼しいところ
丸ごとの白菜は冬場なら常温で一ヶ月くらい保存できます。
カットすると切り口から傷んでくるので、丸ごとの白菜をカットせずに外側の葉から剥がして使うようにします。
白菜は収穫後も芯が成長していくので、葉の養分が吸い取られてしまいます。
ですが、芯に爪楊枝を押し込んでおくと成長を防ぐことができるので、白菜の日持ちが良くなります。
白菜の芯はけっこう硬くて、指の力だけでは押し込めないので、木槌などで打ち込むと良いです。ちなみに、私は湯飲みでコンコンと打ち込みました。
爪楊枝が出っ張ってると邪魔になるので、押し込んでしまうかカットするかしておくと良いです。
丸ごとの白菜は新聞紙で包んでからビニール袋に入れて、芯を下にして立てて保存しておくと、冬場なら常温で1ヶ月くらい保存できます。
- 1カットした白菜(半分、1/4など)
- 芯に縦方向の切れ目を入れる。
- ラップでピッタリ包んで冷蔵庫の野菜室
丸ごとの白菜なら外の葉から1枚ずつ使うようにすれば良いのですが、1/2、1/4にカットした白菜を買うこともありますよね。
カットした白菜は切り口から黒くなって傷んでくるので、ラップでピッタリと包んで冷蔵庫の野菜室で保存すると、一週間くらい持ちます。
カットした白菜の芯にも縦方向の切れ目を入れておくと成長を防いでくれて長持ちします。
- キレイに洗う
- 食べやすいい大きさにカット
- 生のままか塩ゆで
- ジッパー付き保存袋に入れて冷凍
白菜を冷凍保存するときは、キレイに洗い食べやすい大きさにカットしてジッパー付きの保存袋に入れて冷凍します。
生のままでも塩ゆでしてからでも良いです。
冷凍保存すると約一ヶ月持つので、カットした白菜は冷蔵より冷凍の方が良いですね。
キャベツの保存方法
キャベツはビタミンC、ビタミンU、カロチン、カルシウムなどの栄養が多く、付け合わせ野菜としてもあると重宝するので使うことが多い葉物野菜ですね。
しっかり巻いてずっしり重い冬キャベツはロールキャベツなど煮込み料理、ゆるめに巻いてやわらかい春キャベツは生のままがおいしいです。
- 丸ごとのキャベツ
- 芯をくりぬくか爪楊枝を押し込む
- 湿らせたキッチンペーパーを芯に被せる
- 新聞紙で包んでビニール袋に
- 芯を下にして冷暗所で保存
冬場なら丸ごとのキャベツを常温保存できますが、長期保存は難しいです。
芯に葉の養分を取られてしまうので、芯をくりぬいておくか、爪楊枝を3本くらい押し込んでおくと長持ちします。
芯の部分に湿らせたキッチンペーパーを当てておくと乾燥を防げます。
- カットした面をラップでピッタリ包む
- 新聞紙で包んでビニール袋に
- 冷蔵庫の野菜室で保存
丸ごとのキャベツは、常温保存と同じようにしたものを冷蔵庫の野菜室で保存します。
- キレイに洗う
- 下処理をして保存袋に入れて冷凍
※下処理は3通り
・生のまま
食べやすい大きさにカットして保存袋に入れる。
・湯通し
沸騰した湯にくぐらす程度で、ラップに包んで冷凍
カットせずに葉っぱ1枚ずつ冷凍しておくとロールキャベツができる。
・塩もみ
パラっと塩を振って塩もみし、水分を絞る
冷凍したキャベツは冷蔵庫で自然解凍してサラダにしたり、凍ったまま汁の具などに使えます。
冷蔵保存しても保存期限内に使いきれそうにないなら、新鮮なうちに下処理して冷凍保存しておいた方が良いですね。
レタスの保存方法
カットしたレタスは切り口から赤く傷んでくるので、新鮮なうちに食べきる方が良いです。
レタスは切り口が赤くなって傷みやすいので、保存するなら丸ごとがおすすめです。
丸ごとのレタスを外側の葉から食べて水分が逃げないように対策すれば、二週間くらい保存できます。
芯を切るとにじみ出てくる白い汁が葉につくと赤く変色して傷んでくるので、拭きとっておいた方が良いです。
- 丸ごと
- 赤くなった芯を切り落とす
- 芯に小麦粉を塗る
- 新聞紙で包んでビニール袋に
- 冷蔵庫で保存する
レタスは芯から水分が蒸発していくので、小麦粉を塗っておくことで乾燥を防げます。
サニーレタスなど、結球しないリーフレタスをプランターで育てておけば、必要な分だけ収穫して食べられるので良いですよ。
外側の葉から収穫していくと次々と新しい葉が育つので、食べる直前に新鮮なレタスが長期間収穫できますから、保存の必要がなくなります。
ほうれん草の保存方法
ほうれん草は残留農薬が多いので、流水でしっかり洗って保存しましょう。
- キレイに洗って水切りをしっかり
- 新聞紙やキッチンペーパーで包む
- ビニール袋に入れて軽く閉じる
- 冷蔵庫で立てて保存する
新聞紙で包んでしまうと何か分からなくなるので、包んだままでも分かるようにマジックで書いておくと良いです。
畑で育っていた時と同じように、根の部分を下にして立てて保存した方が、鮮度が保てます。
- 流水でキレイに洗う
- サッと塩ゆでする
- 水にさらしてから水分を絞る
- 3~4cmの長さにカットする
- 小分けしてラップで包む
- ジッパー付き保存袋に入れて冷凍する
ほうれん草は加熱調理することが殆どなので、塩ゆでして冷凍保存した方が使い勝手が良いと思います。
下処理してあるので、調理時間の短縮にもなるので、忙しい主婦におすすめです。
小分けにして平らにしておくと、自然解凍しやすいです。
冷凍保存するものも袋に何が入っているのか書いておく方が良いですね。写真のほうれん草は書き忘れたので、分かりにくくて困りました。
小松菜の保存方法
小松菜はカルシウムが豊富な葉物野菜なので、積極的に食べたいですね。
- キレイに洗って水切りをしっかり
- 根元を湿らせたペーパーで包む
- 新聞紙やキッチンペーパーで包む
- ビニール袋に入れて軽く閉じる
- 冷蔵庫で立てて保存する
たっぷり湿らせたキッチンペーパーで根元を包んでおくと、葉がシャキッと元気な状態でに保存できます。
- 流水でキレイに洗う
- サッと塩ゆでする
- 水にさらしてから水分を絞る
- 3~4cmの長さにカットする
- 小分けしてラップで包む
- ジッパー付き保存袋に入れて冷凍する
冷蔵室で生のまま保存するのは場所を取ってしまうので、新鮮なうちに下処理して冷凍保存しておく方が良いと思います。
冷蔵保存しても保存期限内に使いきれそうにないなら、新鮮なうちに下処理して冷凍保存しておいた方が良いですね。
大根葉の保存方法
大根葉は、煮たり菜飯にしたり漬物にしたりで、ご飯のおとも的なおかずになります。
大根は間引きしながら育てるので、まだ根が育ってない時期の葉っぱはやわらかくて美味しいです。大根葉を商品として売っている時期もありますね。
大根葉は栄養が豊富なので、根が大きく育った大根の葉も捨てずに、内側のやわらかい部分を食べないともったいないですね。
- 根と切り離してキレイに洗う
- 塩ゆでする
- 3~4cmにカットする
- 小分けにしてラップで包む
- ジッパー付き保存袋に入れて冷凍
大根葉は生のまま保存するより、すぐに下処理して冷凍保存しておくのがおすすめです。
大根葉は加熱調理することが殆どだし、塩ゆでしてから使うので、下処理して冷凍しておくと調理時間の短縮にもなります。
使うときは冷蔵庫で自然解凍すると良いのですが、急に思いついて使うこともありますよね。
私は急ぎで使うことが多くて、そんなときはレンジで半解凍くらいにして使ってます。
カブ菜の保存方法
カブ菜は大根葉のように葉っぱだけ売っていることはないですが、葉付きで売っていることが多いですね。
大根葉よりやわらかいので、根が大きく育ったカブの葉でも外側の葉を1~2枚捨てる程度です。
- 根と切り離してキレイに洗う
- 塩ゆでする
- 3~4cmにカットする
- 小分けにしてラップで包む
- ジッパー付き保存袋に入れて冷凍
茎も葉っぱも混ぜて小分けにしておくと使いやすいです。人数少ないときは1個だけ、人数多いときは2個、みたいな使い方できますから。
小分けにしてラップしてから、ジッパー付き保存袋に入れて冷凍しておくと使いやすいです。
ほうれん草や小松菜、大根葉などと見分けがつかなくなるので、袋に野菜名と冷凍した日付を入れておくと良いです。
袋に直接書いても良いんですけど、保存袋を再利用するのでマスキングテープに書いて貼ってます。
サッと下ゆでしたカブ菜を炒め煮して卵とじにするのも美味しいですが、塩もみして浅漬けにするのも美味しいです。
高菜の保存方法
高菜は塩漬けして保存しても塩抜きすれば、煮物や炒め物にできる葉物野菜ですね。
【そのまま冷蔵で1週間】
- キレイに洗う
- 新聞紙に包んでビニール袋に
- 冷蔵庫の野菜室に立てて保存<
【塩漬けして冷蔵で2週間】
- 一週間以上塩漬けする
- 小分けにして密閉容器で冷蔵保存
塩漬けして冷蔵した高菜は、、密閉容器や保存袋を開けたら使いきれるように、1回分ずつ小分けにしておくと良いです。
【塩ゆでして冷凍】
- 流水でキレイに洗う
- サッと塩ゆでする
- 水にさらしてから水分を絞る
- 3~4cmの長さにカットする
- 小分けしてラップで包む
- ジッパー付き保存袋に入れて冷凍する
【塩漬けして冷凍】
- 一週間以上塩漬けする
- 保存袋に入れて冷凍保存
塩漬けした高菜は、塩抜きすれば煮物や炒め物に使えますが、解凍してサッと使いたいなら、塩ゆでして冷凍の方が手軽ですね。
春菊の保存方法
春菊は香りが強いので好き嫌いが分かれる葉物野菜ですね。種をまくと20日ほどで食べられますし、生でも食べられます。
- キレイに洗って水切りをしっかり
- 新聞紙やキッチンペーパーで包む
- ビニール袋に入れて軽く閉じる
- 冷蔵庫で立てて保存する
春菊が元気がなくなってしんなりしてきたら、水に生けておくと復活します。2~3日だったら生けたままで常温保存しても良いですよね。
- 流水でキレイに洗う
- サッと塩ゆでする
- 水にさらしてから水分を絞る
- 3~4cmの長さにカットする
- 小分けしてラップで包む
- ジッパー付き保存袋に入れて冷凍する
味噌汁など汁物の具なら、凍ったまま使えて便利です。
春菊を茹でると甘みが出て美味しいです。自然解凍して白和えにするのも良いですよ。
チンゲン菜の保存方法
- ボウルに水をはってつけておく
- 水切りをして水分をきれいに拭く
- 新聞紙やキッチンペーパーで包む
- ビニール袋に入れて軽く閉じる
- 冷蔵庫で立てて保存する
チンゲン菜は根元に土がついているので、使うときには1枚ずつはがしてキレイに洗いましょう。
- 流水でキレイに洗う
- サッと塩ゆで
- 水にさらしてから水分を絞る
- 3~4cmの長さにカットする
- 小分けしてラップで包む
- ジッパー付き保存袋に入れて冷凍する
茎と葉の部分を混ぜ合わせて小分けしておくと、使うとき便利です。
油と相性が良いので油炒めして冷凍保存してもOK。
油炒めで下処理するときは、食べやすい大きさに切ってから油炒めして、冷ましてからラップ&ビニール袋に入れて冷凍します。
元気がない葉物野菜の復活方法
しんなりして元気がなくなった葉物野菜は、40℃くらいの湯で洗うと元気を取り戻します。
なぜかというと、熱いお湯に浸けられると、野菜の気孔がゆるんでより多くの水分を取り込むからなんです。
キャベツやレタスなど、シャキシャキの生野菜で食べたいときに試してみてください。
まとめ
葉物野菜は新鮮なうちに食べきってしまうのが一番ですが、食べきれなかったり、安いときにまとめ買いしたりすることもありますよね。
そんな葉物野菜を冷蔵庫の奥で腐らせてしまわないように、保存して使い切りたいものです。
鮮度をキープしながら保存するには、以下のことに気をつけたいですね。
- 立てて保存する
- 葉からの乾燥を防ぐ
- 新鮮なうちに保存する
- 使い道を考えて保存する
生のまま保存するときは、新聞紙やキッチンペーパーで包んで乾燥を防ぐことと、立てて保存することが基本です。
葉物野菜を冷凍保存するときは、塩ゆでなど下処理をしてから冷凍するのが基本です。下処理してあるので使うときの調理がひと手間省けます。
下処理して冷凍保存すると1ヶ月前後は美味しくいただけるので、すぐに使う予定がないものはできるだけ新鮮なうちに冷凍しておく方が良いでしょう。
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