旬の食材が体に良いと言われていますが、ハウス栽培や養殖などの技術が発達したおかげで、多くの食品が旬に関係なく一年中出回っていますよね。
いつでも食材が手に入るのは、献立を考える主婦にとって助かりますし嬉しいことです。
でも、そんな今だからこそ、食品の旬を知ることが大事なのではないでしょうか。
そこで今回は、季節ごとの主な旬の食材を取り上げて栄養素や選び方をまとめています。
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旬の食材が体に良い理由
旬の食材は、他の季節に比べて栄養価が高く味も良いのが特徴です。
自然の気候の中で育ちやすいので、農薬の使用量も少量ですみますし、たくさん収穫できるので安価になります。
さらに、その季節に人が必要とする栄養素を多く含んでいるのです。
自然に逆らうことなく育つ旬の食材は、自然の摂理にのっとった身体に良いものなのです。
食材の旬を知って賢く摂ることが、安全で健康な食生活をおくる基礎になりますね。
そこで、春夏秋冬、四季折々の代表的な旬の食材を厳選してみました。
春が旬の食材
春の野菜・果物
3月頃はまだ肌寒く、雪が舞うこともあるのですが、地中から芽を吹く野草や野菜たちは強いですね。
そんな春に芽を吹く野菜や野草、特に野草には苦味成分があります。
この苦味成分は、身体の新陳代謝を活性化し、冬の間に身体に溜まった老廃物を体外に出してくれるんです。
独特な香りとほろ苦さが、とても美味しく感じるのは身体が求めている証拠ですね。
アスパラ
アスパラの旬:3月~6月
アスパラは春から初夏にかけてが旬の時期で、収穫期が3月~6月と、長いですね。
アスパラを出荷している農家では、ハウス栽培がほとんどなので、一年中出回っています。
そらまめ
そらまめの旬:4月~6月
そらまめの旬は4月~6月で、サヤ付きのそらまめはこの時期にしか出回らないですね。
鮮度が落ちやすいので、サヤから取り出すのは調理の直前が良いですし、買った日に食べる方が美味しいです。
我が家は家庭菜園で作っているのですが、一気に収穫できるようになるので食べきれません。
なので、サッと塩ゆでして冷凍保存しています。
新玉ねぎ
新玉ねぎの旬:4月~6月
秋に植えで春に収穫する玉ねぎと、春に植えて秋に収穫する玉ねぎがあります。
新玉ねぎと言われるのは、4月~6月に収穫する玉ねぎで、本州や九州、四国で栽培されています。
秋に収穫する玉ねぎは、北海道で栽培されています。
新玉ねぎは肉厚で甘みも強いので、薄くスライスして生食も美味しいですし、味噌汁の具にしたり、ボイルしたりで加熱調理すると甘みが増します。
店頭に出回っている新玉ねぎは、春採れの中でも極早生や早生の玉ねぎですね。
6月頃に収穫する晩生の玉ねぎは、長期保存して冬場まで食べます。
春キャベツ
春キャベツの旬:3月~5月
キャベツは年間を通して栽培されていますが、主流は春玉と冬玉で、収穫期が3月~5月の春玉が春キャベツです。
新キャベツとも呼ばれています。
春キャベツは巻きがゆるくて葉がやわらかいので、生食がおすすめです。
キャベツ特有の成分キャベジン(ビタミンU)は熱に弱いので、生で食べることで壊すことなく摂取できます。
キャベツは虫がつきやすいので、店頭に並ぶものは農薬が使われているのがほとんどでしょう。
農薬が気になる場合は、外側の葉を1~2枚捨てて水洗いし、さらに5分間ほど水に浸けておくとより安心です。
レタス
レタスの旬:春と秋
レタスの本来の旬は春と秋ですが、季節に応じて産地が移動することで、一年中出回っています。
レタス栽培には高冷涼地が適しているので、高原で栽培されることも多いです。
おなじみのレタスは結球したものですが、サニーレタスやベビーレタスなど結球しない種類のレタスもあります。
季節を問わず、プランターで栽培できる種類もあり、ちなみに我が家では11月に植えたサニーレタスが3月まで収穫できました。
レタスは水分が多いですが、ビタミン類などの栄養も豊富です。
キャベツと同様に、農薬が気になる場合は、外側の葉を1~2枚捨てて水洗いし、短時間冷水にさらすと良いです。
新じゃが
新じゃがの旬:4月~6月
じゃがいもは、男爵とメイクィーンの2種類が主流ですね。
地域の気候によって旬の時期が違っていますし、長期保存もできるので一年中出回っています。
「新じゃが」と言われるものは、春に男爵を早採りしたものです。
新じゃがは皮が薄いので、丁寧に泥を落として皮ごと調理すると美味しいです。
たけのこ
たけのこの旬:3月~4月
たけのこは「筍」という字からも分かるように、旬の食材の代表です。
地面ギリギリに穂先が出たものがやわらかくて美味しいですね。
水煮加工したタケノコは年中売っていますが、生のタケノコは旬の時期にしか出回りません。
たけのこは竹藪に生えてくるものなので、ハウス栽培などはできませんものね。
ふきのとう(春の山菜)
ふきのとうはフキのつぼみのことで、早春に地面に顔をのぞかせます。
独特の香りと苦味があり、春の訪れを楽しむ山菜ですね。
マルシェなどの産直物産市ですと、旬の時期に売られているかもしれないですが、滅多に出回らないです。
山菜好きな人が、自分で山菜狩りで収穫してくることが多いでしょうね。
土筆、わらび、ぜんまい、うど、タラの芽など、春は山菜が豊富な時期です。
春の山菜には苦味がありますが、この苦味成分は冬の間に溜まった老廃物を体外へ出してくれる作用があります。
身体をリセットしつつ、春の香りや味を楽しみたいものです。
春の魚介類
アサリ
アサリの旬:4月~6月
アサリは産卵期前の4月~6月が旬です。この時期にたくさん獲れるので、春の潮干狩りが盛んですね。
日本の内海で捕れますが、需要が多く国産だけでは間に合わないので、中国や韓国からの輸入も多くなっています。
アサリは一年中出回っていますが、産卵後の夏のアサリは中毒の心配があるのでしっかり過熱すること。
さより
さよりの旬:3月~4月
さよりの旬は11月~5月くらいまでと長いのですが、漁期は4月~5月頃がピークです。
また、さよりは春を告げる魚として3月~4月が旬とされたり、地域によっては初夏が旬のところもあるようです。
さよりの産卵期は5月~7月なんですが、産卵期前が栄養価が高く美味しい時期なので、やはり3月~4月までがおすすめの旬でしょう。
初ガツオ
初ガツオの旬:2月~6月
回遊魚のカツオは、毎年2月~6月にかけて、フィリピン沖から黒潮に乗って北上してきます。
この時期の初期に獲れるものが「初ガツオ」と呼ばれています。
2月~3月の初ガツオは、脂はあまりのってなくてさっぱりとしています。
黒潮に乗って9月上旬ころまで北上しますが、5月~6月頃のものは「上りカツオ」と呼ばれ、程よく脂がのっています。
店頭にカツオがたくさん並ぶのは、この時期ですね。
夏が旬の食材
夏が旬の食材、とくに夏野菜は暑い夏を乗り切るための成分がたっぷり含まれています。
夏の野菜・果物
暑い夏にほてった身体を冷やすため、夏の野菜には水分がたっぷり含まれています。
トマトやきゅうり、なすなどは一年中出回っている夏野菜が多いのですが、身体を冷やす作用があるので冬場は控えめにした方が良いですね。
例えば、スイカは寒い冬に食べたいって思わないですよね。
スイカは暑い夏に食べるとすごく美味しいですけど、時季外れのスイカはただ珍しいだけって感じしません?
そもそも売ってないし売っていても高価ですしね。
トマト
トマトの旬:6月~9月
トマトの旬は6月~9月頃ですが、育て方次第では10月下旬まで収穫できることもあります。
特に、ミニトマトは茎がどんどん伸びて、次々と実をつけていくので育ててみるのも良いですね。
我が家も毎年植えるんですが、プランター植えでは育ちにくいのか、8月下旬くらいには枯らしてしまいます。
トマトの赤い色は健康にも良いとされるリコペンってことは良く知られてますよね。
ハウス栽培が盛んなので、トマトは年中出回っていますが、旬の時期のトマトは特に栄養価が高いので積極的に食べたいですね。
きゅうり
きゅうりの旬:6月~8月
きゅうりは6月~8月が旬の夏野菜ですが、一年中出回っていますし、一年中食べたい野菜でもありますね。
日本の市場に出回っているきゅうりは白イボ系が殆どですが、世界には400種類ものきゅうりがあるのだそうです。
なんと、きゅうりは95%が水分なんです。年中出回っているんですが、夏野菜の代表ですね。
生で食べるのが一般的ですが、サッと加熱する程度で炒め物にしても美味しいですね。
私は、乱切りしたきゅうりを酢豚に入れるんですが、カリコリとした食感を残したいので最後に入れています。
なす
なすの旬:6月~9月
なすの旬は夏から秋にかけての6月~9月ですが、ハウス栽培されているので一年中出回っていますね。
旬の時期には流通量が多くなり、価格も安くなります。
本来は夏が旬の野菜ですし、特に紫色のなすは身体を冷やす作用が強いので、冷え性の人は冬場は控えめが良いかも。
「秋ナスは嫁に食わすな」と、言われるのは、出産を控えた嫁が身体を冷やさないようにとの気遣いなんです。
ピーマン
ピーマンの旬:6月~8月
ピーマンの旬は6月~8月ですが、ハウス栽培されているので一年中出回っています。
ちなみに、我が家のピーマン栽培はプランターなんですが、自然のままの栽培で10月くらいまで収穫できました。
ただ、秋に採れたものは旬の時期より一回り小さかったですけどね。
緑のピーマンは未熟なうちに収穫したもので、赤ピーマンは完熟したものです。
かぼちゃ
かぼちゃの旬:7月~9月
市場に出回っているかぼちゃのほとんどが、実がホクホクで甘みが強いのが特徴の「西洋かぼちゃ」です。
かぼちゃは丸ごとだと常温で2~3ヶ月保存できるので、冬場まで美味しく食べられます。
冬場は、南半球のニュージーランド産やメキシコ産のかぼちゃの流通も多くなります。
季節が日本と逆なので、原産国で旬の時期に採れるかぼちゃなので、甘くて美味しいですね。
かぼちゃはビタミン類が豊富なので、冬場に不足しがちな栄養素の補給にも活躍する優れもの野菜ですね。
にんにく
にんにくの旬:5月~7月
にんにくは一年中出回っていますが、収穫期は5月~7月です。
にんにくは料理の味を引き立てる名脇役であり、パワーが強くスタミナ補給源でもありますね。
ツーンとした匂いが特徴ですが、最近では品種改良で「無臭にんにく」も栽培されています。
抗菌作用が強いので一度に食べ過ぎると胃腸の粘膜を傷つけることもあります。
とうもろこし
とうもろこしの旬:6月~9月
とうもろこしがたくさん出回るのは旬の時期ですね。
とうもろこしは、タンパク質、脂質、ビタミンB群、ビタミンEなどを栄養バランスよく含んでいて、食物繊維も豊富なんです。
豊富な栄養分の損失を最小限に調理するなら、ラップに包んでレンジ加熱がベスト!甘みも逃さず加熱できます。
スイカ
スイカの旬:7月~8月
スイカは夏を代表する果実ですね。
スイカを漢字で書くと「西瓜」なので、かぼちゃ(南瓜)と同様に瓜科の野菜のようでもあるんですが、料理に使う食材というよりデザートの果物ですよね。
アミノ酸やカリウムなどの栄養素も含んでいますが、水分の多さは格段!暑い夏、水分をたくさん欲しがる身体にスイカは最上の食べ物といえますね。
ちなみに、我が家では夏の朝食デザートはスイカです。
夏の魚介類
イサキ
イサキの旬:5月~7月
産卵後のイサキは味が落ちるので、産卵時期前の5月~7月が一番美味しい旬の時期になります。
刺身にすると、見た目も味も鯛かと思うほど美味しいです。
塩焼きにしても美味しいですし、炊き込みご飯にすると「鯛めし」にも劣らないですね。
アユ
アユ漁解禁:6月~9月
アユは禁漁期があり、ほとんどの河川で解禁されるのが6月~9月です。
炉辺でアユの塩焼きをしている光景が目に浮かぶので、寒い時期が旬のような錯覚をしてしまいます。
骨が軟らかい初夏の若鮎は骨ごと食べられ、初夏の味覚を楽しめる絶品の食材なんです。
アジ
アジの旬:6月~8月
輸入や養殖のアジが増えたので一年中出回っていますが、脂がのっていて美味しいのは初夏~夏場の旬の時期です。
夏場の天然アジは、アミノ酸をたっぷり含んでいるので美味しいのだそうです。
鮮度が落ちると身のしまりが悪くなるので、できるだけ新鮮なものが良いですね。
ちなみに、「アジ」と命名されたのは、味が良いからなんだそうです。
スズキ
スズキの旬:6月~8月
スズキは年間通して水揚げされていますが、脂がのっていて美味しい旬の時期は梅雨時期~夏です。
スズキは幼魚から成魚になるまでに、「こっぱ」「せいご」「ふっこ」など、何度か名前が変わるので、出世魚と言われています。
スズキと呼ばれるのは成魚になる3~4年魚で、体長が60cmを超えるもので、大きいものでは1mになるものも。
暑い夏、白身のスズキは食べやすく食が進みますね。
車エビ
車エビ(天然物)の旬:6月~8月
エビを大別すると、「クルマエビ類」「コエビ類」「イセエビ類」の3種類。
車エビ、大正エビ、ブラックタイガー、芝エビなどがクルマエビ類で、旬は夏になります。
消費量が世界一の日本は、輸入エビに頼っていて、その量は国産エビの10以上とのこと。
高たんぱくで栄養が豊富なエビ、とても美味しいので人気がありますね。
加熱して曲がった姿が、腰が曲がるまで長生きする年寄りの姿に似ているとして、長寿を祈願する食材としてお祝い事にも好まれています。
秋が旬の食材
暑い夏を乗り切った身体に滋養を与えるためイモ類や果物が実り、秋が旬の魚は脂がのっています。
秋に旬を迎える果物も多いですね。
秋の野菜・果物
玉ねぎ
玉ねぎの旬(北海道産):9月~10月
秋に旬を迎えて市場に出回る玉ねぎは、北海道産のものですね。
本州や九州、四国では、春に収穫する玉ねぎが殆どなので、秋に収穫できる玉ねぎがあると良いですね。
だって、玉ねぎって色んな料理に欠かせない食材なので、一年中使いたいですもの。
我が家は家庭菜園で玉ねぎを作っていますが半年間くらいしか保存できないので、ストックが切れるころに収穫される玉ねぎがあるのは嬉しいです。
さといも
里芋の旬:9月~11月
里芋の収穫期は9月~11月です。
里芋の名前の由来がちょっと面白いです。里芋と食感がよく似ている山芋は「山」で採れるのに対し、「里」で採れるので里芋と呼ばれるようになったとのこと。
なんで?を辿ってみると限りなくシンプルな理由だったりしますね。
里いもはイモ類の中ではエネルギーが低いので、肥満が気になる人やダイエット中の人にもおすすめな食材ですね。
里芋にはぬめりがあるので向かないかなと思ってたんですが、意外にも里芋ポタージュも美味しいです。
おでんに入れても美味しくて、私はじゃがいもより里芋のおでんの方が好きです。
にんじん
にんじんの収穫期:9月~11月
にんじんは毎日の料理に欠かせない食材ですし、一年中出回っているので旬がいつかなんて気にしたことないですよね。
β―カロテンの含有量は野菜の中ではトップクラスなので、旬を意識しつつも年中食べたい食材です。
市場によく出回っているオレンジ色のにんじんは西洋種で、滅多に出回らないですが鮮やかな赤色の金時にんじんは東洋種です。
さつまいも
さつまいもの旬:9月~11月
さつまいもは秋の味覚の代表食材ですね。
食物繊維がじゃがいもの2倍も含まれているので、便秘解消にもおすすめです。
加熱することで甘味が増してとても美味しいですよね。
55℃~60℃で加熱すると、でんぷんが分解されて糖化が進み、しっとりと甘くなるんですって。
石焼き芋が甘くて美味しいのは、糖化が進む熱加減で焼けるからなんでしょうね。
やまいも
やまいもの旬:11月~12月
里芋に対して山で採れるので「やまいも」と呼ばれていて、長いも、大和いも、自然薯などの総称になります。
店頭で良く出回っているのは長いもですね。
ほとんどのイモ類は加熱して食べますが、やまいもは生のまま食べられるのが特徴です。
もちろん、加熱しても食べられますが、生のまますりおろしたり短冊切りにしたりで食べると美味しいですよね。
短冊切りにした山芋に、おくら、納豆などをトッピングすると、シャキシャキとした食感と程よいぬめりが何とも言えません。
柿
柿の旬:10月~11月
9月中旬から収穫できる早生の柿もありますが、本格的な柿の収穫期は10月~11月です。
柿を大別すると、甘柿と渋柿に分かれます。
甘柿はそのまま食べられますが、渋柿は渋抜きしたり干し柿にしたりと加工が必要ですね。
柿はデザートで食べるほかに、酢ものやサラダなどの料理に使っても美味しいです。
私の実家には渋柿が10本以上ありまして、毎年たくさん収穫できるので焼酎で渋抜きしています。
渋抜き柿は甘柿とはひと味違う美味しさがありますよ。
ぶどう
ぶどうの旬:8月~10月
ぶどうの品種はとても多く、世界では1万種を超えるほどあり、世界中で栽培が盛んな果実です。
品種によって収穫期が違うので、8月頃に採れるものもありますが、主な収穫期は10月です。
世界では、ぶどうは8割がワインの原料なんですが、日本では8割が果物として生で食べる品種が栽培されています。
ぶどうには抗酸化作用があるポリフェノールが含まれてるので、健康食品としても人気がありますね。
ナシ
ナシの旬:8月~9月
ナシは7月くらいから出回る品種もあるのですが、9月頃に出回るものが多く、秋の味覚の感が強いですね。
日本では、なんと弥生時代からナシが栽培されていたと言われています。
日本で多く出回っているナシは、シャリシャリとした歯触りの日本ナシですね。
幸水、豊水、二十世紀などの品種がよく流通しています。
晩秋には一回り大きい品種の新高ナシなども人気があります。
シャリシャリとした歯触りと水分で口当たりが良いので、暑い夏にも食べたい果物です。
秋の魚介類
夏の間にたっぷりと餌を食べて栄養を採っている魚は脂がのっていて、とても美味しくなっています。
夏の暑さで体力を消耗している身体に滋養を与える食材として、脂がのった魚は大切な栄養源になりますね。
サンマ
サンマの旬:9月~10月
秋の味覚といえば「サンマ」に軍配があがるくらい、秋においしい魚ですね。
旬のサンマは、焼いていると脂に火がついてしまうほど脂がのっています。
サンマは一年中出回っているので年中食べられますが、脂がのっていないサンマは身がかたくてパサパサしていません?
サンマほど旬の時期の美味しさがアップする魚は、他にないのではと思うほどです。
戻りガツオ
戻りガツオの旬:8月~9月
黒潮に乗って北上していたカツオは、水温が低い親潮にぶつかると8月下旬~9月頃に南下してきます。
この時期のカツオが「戻りガツオ」と呼ばれ、北上しながら餌をたっぷりたべて太っているので脂がのっています。
滋養を与える食べ物を欲しがっている時期の人の身体に、脂がのった戻りガツオの美味しさは格別ですね。
イワシ
イワシの旬:6月~10月
イワシは回遊魚なので、春に北上し秋に南下してきます。
イワシの旬は6月~10月と長いのですが、最もおいしいのは脂がのってくる秋ですね。
イワシを漢字で書くと「鰯」
魚へんに弱いと書いて鰯(いわし)というだけあって、鮮度が落ちやすい魚です。
サケ
サケの旬:9月~11月
サケも秋の味覚の代表ですね。
サケは大昔から食べられていたようで、貝塚からサケの骨が発見されているそうです。
サケの身の赤色はアスタキサンチンの色素によるもので、抗酸化作用がとても強いんですね。
一切れで良いから毎日食べると健康のためにも良いと言われています。
朝食の白ごはんのおかずに一切れのサケ。毎日でも飽きないですね。
サバ
サバの旬:10月~2月
サバに脂がのって美味しいのは10月~2月頃で、10月~11月に捕れるものは「秋サバ」、12月~2月に捕れるものは「寒サバ」と呼ばれたりもします。
「関サバ」などの地域限定のブランドサバも存在します。
新鮮なサバの刺身はとても美味しいですが、サバは傷みやすいので刺身にできるサバが店頭に並ぶことは滅多にないですね。
サバにあたって蕁麻疹が出たという話もよく聞きますから、鮮度に気をつけたい魚です。
冬が旬の食材
冬が旬の食材は、寒い冬を乗り切るために人の身体が必要とする栄養素を持っています。
冬の野菜・果物
冬に旬を迎える葉物野菜や根菜には、風邪予防にも効果が期待されるビタミンCが豊富ですから積極的に摂りたいですね。
葉物野菜はお鍋がおすすめです。たくさん食べられますし身体が温まりますもからね。
ほうれん草
ほうれん草の旬:12月~1月
ほうれん草は一年中出回っていますが、旬は冬ですね。寒い時期に収穫したほうれん草は美味しいです。
市場に出回るほうれん草はハウス栽培のものも多いですが、露地でもたくましく育ち、寒いほど甘みが増して味が濃くなります。
ほうれん草にはアクがあるので、茹でてアク抜きをするのが定番ですが、サラダほうれん草は生で食べられるようにアクが少なく改良されています。
白菜
白菜の旬:11月~2月
白菜は年中出回っていますが、旬の冬場には大量に出回りますし、値段も安くなりますね。
とはいえ、年ごとの気候に左右されるので、大きな災害があったときなどは旬の時期なのに、白菜一玉600円なんてこともありました。
お鍋には欠かせない白菜、寒い冬を乗り切るのに欠かせないビタミンCやカリウムをたっぷり含んでいます。
霜にあたって育った白菜は、甘みが増すのだそうですよ。
丸ごとなら、白菜の芯に爪楊枝を3本ほど打ち込んで、新聞紙で包んでポリ袋に入れて保管すると長期保存できますよ。
ちなみに、私は丸ごとの白菜を冷蔵庫に収納する場所が確保できないので、キッチンの片隅に芯を下にして立てて保存してるんです。
外側の葉から剥がして、最後まで傷めずに使い切ってます。
ねぎ
ねぎの旬:11月~2月
ねぎもお鍋に欠かせない冬野菜ですね。
ねぎを大別すると、「根深ねぎ」と「葉ねぎ」に分かれます。
「葉ねぎ」は、万能ねぎとして流通している小ねぎで、緑の部分がほとんど。
汁物に入れたり、薬味食材としても欠かせない「葉ねぎ」は一年中出回っていますし、常備している家庭が多いのではないでしょうか。
冷蔵保存していても傷みやすいので、私は刻んで冷凍保存しています。
「根深ねぎ」は、長ねぎ、白ねぎと呼ばれていて、白い部分が多く小ねぎに比べて太いですね。
お鍋には「根深ねぎ」は欠かせません。白い部分だけでなく緑の葉の部分も栄養価が高いので捨てずに食べましょう。
大根
大根の旬:11月~3月
大根の種類は100種を超えるほどあり、品種によって収穫時が違います。
「春大根」「夏大根」「秋大根」「冬大根」と一年中出回っていますが、本来の旬は冬で大根が一番おいしい季節です。
一般的に市場に出回っているのは、「青首大根」で、旬の時期はや甘味が強く美味しいので、サラダなど生食にも向いています。
また、冬の大根は煮物にすると味が浸みやすいですし、やわらかいくて美味しいです。
冬が旬のブリと一緒に煮こんで「ブリ大根」、最高に美味しいですよね。
ちなみに、我が家の家庭菜園では、「夏大根」と「冬大根」を育てています。
夏大根は煮物にはあまり向いてなくて、大根おろしで食べるんですが辛みが強いですね。
ゴボウ
ごぼうの旬:11月~1月
日本人にとってゴボウは常備野菜のひとつなんですが、ゴボウを昔から食べていたのは日本と韓国だけだったとのこと。
現在ではゴボウの栄養や味が見直されて欧米でも食べるようになったそうです。
ゴボウは不溶性と水溶性の2種類の食物繊維をバランスよく含んでいるので、便秘解消にもよい食材ですね。
地中に伸びて育つ根菜類は、身体を温めてくれる作用もあるので寒い冬には積極的に摂りたいです。
ごぼう、にんじん、レンコンなどの「根菜きんぴら」は常備菜におすすめです。白ごはんにも合いますしね。
キャベツ(冬玉)
キャベツの旬:11月~2月
キャベツは一年を通して露地栽培されているので、いつが旬というのがないのですが、主流は「冬玉」と「春玉」です。
冬玉は「冬キャベツ」、「寒玉」と呼ばれることもあります。
冬玉は巻きがかたく、葉もかためなので加熱調理に向いています。煮崩れしにくいですし、煮込むと甘みが増して美味しくなります。
りんご
りんごの旬:11月~2月
「一日一個で医者いらず」と言われるリンゴ。
リンゴの旬は秋~冬ですが、長期保管が可能なので一年中出回っていますね。
でも、やっぱり美味しいのは旬の時期のリンゴです。
病人食や離乳食にも向いているリンゴは、年齢を問わず人気の果物ですね。
ちなみに、腸炎になったときに、かかりつけ医が食べて良いと言ったのはリンゴでした。
できるだけ胃を休めるようにとのことで、ポカリを少量ずつ飲むことと、お腹が空いたときにはリンゴを食べるようにって言われたんです。
リンゴには腸壁を守る作用があるからのようです。
みかん
みかんの旬:10月~3月
品種改良が進み、みかんの種類はとても多くなりましたが、一般的なみかんは皮を剥いて食べる温州ミカンですね。
温州ミカンは江戸時代から品種改良を重ねてきた日本独自のミカンで、世界へ輸出もされているんです。
ネーブル、オレンジ、ポンカン、デコポン、紅マドンナ、ぶんたん、はるか、さつき、八朔、グレープフルーツ、レモン、ゆず、などなどたくさんの種類があります。
品種によって収穫時期がズレているので、柑橘系フルーツは年中出回っていますが、やはり旬は冬ですね。
こたつに入ってミカンを食べるイメージ強いです。
冬の魚介類
春の産卵前の魚は、脂がのっているので美味しいですし、寒い冬を乗り切る食べ物として優れています。
うなぎ
うなぎの旬:10月~12月
ウナギは土用の丑の日に食べる習慣があるので、旬は夏と思いがちなんですが、脂がのって美味しい旬の時期は冬なんです。
ビタミン類が豊富でスタミナ満点なので、夏バテしないように土用の丑の日にウナギを食べるのが定番になっていますね。
土用の丑の日が近くなると、店頭にウナギのかば焼きが大量に並ぶので、ついつい買ってしまいますよね。
冬にウナギってイメージが薄いのですが、本来の旬の時期のウナギも見逃せないですね。
マグロ
マグロの旬:12月~2月
最高級の本マグロの旬が冬、メバチマグロは春から秋、キハダマグロは夏、と、マグロも種類によって旬が違っています。
冷凍技術が発達したおかげで輸入マグロも多くなり、市場には一年中出回っていますが、一般的にはマグロの旬は冬ですね。
ブリ
ブリの旬:12月~2月
冬のブリは「寒ブリ」とも呼ばれていて、脂がのって美味しい時期なので、とても人気がありますね。
ブリは養殖も盛んで、天然物より脂が強い感があります。
また、ブリは出世魚で、関西では「ワカナ」⇒「ツバス」⇒「ハマチ」⇒「メジロ」⇒「ブリ」と成長するにつれて名前が変わります。
店頭によく並ぶのは、ワカナ、ハマチ、ブリですね。
私見ですが、ワカナはあっさりした味で、ブリは濃厚な味かなって思います。
ちなみに、関東では「ワカシ」⇒「イナダ」⇒「ワラサ」⇒「ブリ」と、変わるのだそうです。
鯛
鯛の旬:冬~春
鯛はお祝い事に欠かせない高級魚ですね。
養殖が盛んで、市場の6割が養殖鯛と言われていて一年中出回っていますが、一番おいしい旬は2月頃とのこと。
3月~6月頃の産卵に向けて栄養をたっぷり摂り、脂がのって太っている時期の鯛が最も美味しいのだそう。
産卵直前の腹に子を持つ春の鯛は「桜鯛」と呼ばれ、この時期が美味しい旬という説もあります。
5月~6月頃の鯛は「麦わら鯛」と呼ばれ、産卵後で美味しくないとも言われています。
でも、「腐っても鯛」と言われるだけあって、「麦わら鯛」も美味しいですよ。
刺身はイマイチかもしれないですが、この時期は値段も安いので、私は「鯛めし」を炊きます。
まとめ
旬の食材について、身体に良い理由や季節ごとの代表的な旬の食材をまとめてみましたが、いかがでしたか?
旬の食材は、その時期に人の身体が必要としている栄養素をたっぷり含んでいるものが多いということ。
人も自然の一部なので、自然に逆らわない食生活をしていくことの大切さを感じますね。
ハウス栽培や養殖などの技術が進み、年間を通して出回る食材が増えていますが、旬の食材を積極的に取り入れながら食べることを楽しみたいですね。
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