果菜類の野菜は栄養価が高いものが多いので、積極的に食べたい食品です。
トマトやナス、かぼちゃ、キュウリ、ピーマンなど毎日の料理によく使う果菜類は常備しておきたいですね。
そこで今回は、鮮度や美味しさをできるだけ長持ちさせる保存のコツについて種類別の特徴なども含めて書いていきます。
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▼その他野菜の保存方法について▼
野菜の保存方法!それぞれの特性に合わせた保存テクニック!
果菜類とはどんな種類の野菜?
果菜類とは、果実の部分を食べる野菜です。
代表的な果菜類の野菜は、かぼちゃ、オクラ、トマト、なす、きゅうり、ピーマンなどで、よく使う野菜ですね。
果菜類の野菜は、一年中出回っているものが多いですが、本来の旬は夏で夏野菜と呼ばれる野菜も多いです。
果菜類は低温に弱い?
果菜類が全部というわけではないんですが、夏に収穫する果菜類は低温に弱いので冷やし過ぎない保存方法が適しているんです。
夏場は例外ですが、なんでも冷蔵庫は間違いで、冷蔵庫に入れるより常温保存の方が美味しく長持ちする果菜類もあります。
ちなみに、常温ってどれくらいの温度かというと、15℃~25℃で、さらに常温保存に適した場所は、直射日光が当たらず多湿でなく風通しのよいところです。
一般家庭では、なかなかそんな保存場所ってないですよね。
よく使う果菜類の保存のコツ!
果菜類の野菜には、それぞれの特徴に合わせた保存のコツがあります。
よく使う果菜類に適した保存方法を知っておくと、美味しさを長持ちさせて保存することができます。
トマトの保存方法
トマトは抗酸化作用があるリコピンを豊富に含んでいるので、毎日でも食べたい果菜類ですね。
一年を通して出回っていますが、トマトの旬は夏です。
旬の時期のトマトは栄養価が高く価格は安くなるので、箱売りなどでまとめ買いすることもあるのではないでしょうか。
トマトを常温保存する
夏場は冷蔵保存した方が良いのですが、夏以外の季節だとトマトは常温保存できます。
直射日光が当たらず風通しの良い場所に、カゴなどに入れて置いておいたので大丈夫です。
常温保存しているうちに追熟してくるので、完熟して触るとプヨッとやわらかくなってきたら冷蔵保存します。
トマトを冷蔵保存する
トマトは低温を嫌う夏野菜なので、冷やし過ぎは禁物。庫内温度が0℃~5℃の冷蔵室で保存すると低温障害をおこすので、冷蔵保存するなら野菜室です。
キッチンペーパーや新聞紙で包んでポリ袋に入れて保存すれは冷え過ぎを防げます。
トマトを冷凍保存する
トマトは生のまま冷凍保存することもできますが、解凍トマトは生食には向かないので、加熱調理用ですね。
丸ごと冷凍保存しておくと、使うときに水洗いするだけで皮がツルっと剥けます。
使用目的によっては、ざく切りにして冷凍保存してもOKです。
家庭菜園で食べきれないほど収穫できたり、旬の時期にまとめ買いしたりしたときは、冷凍保存しておくのも良いですね。
調理用のトマトなら、トマト缶が安価に出回っているので、冷凍用にトマトを買ってまですることはないと思いますけど。
ちなみに、トマト缶の方が生のトマトよりリコピンが多く含まれているそうです。
おそらくですが、トマト缶用のトマトは畑で完熟させているからだと思います。
そう思うのは、数十年前のことですが実家でトマト栽培しておりまして、畑で熟れすぎたトマトはトマト缶やトマトジュース行きになると聞いていたからです。
なすの保存方法
なすは収穫時期がけっこう長く、夏から秋にかけての時期が旬の果菜類です。
暑い夏が旬のなすには、身体を冷やす作用もあります。
ハウス栽培されているので一年中出回っていますが、夏に食べるのが一番おいしいですよね。
なすを常温保存する
なすはヘタの部分から水分が逃げていくので、すぐにしなびて瑞々しさがなくなってしまいます。
3日以内に使うのであれば常温保存でも良いですが、なすは乾燥を嫌うので、常温保存するなら新聞紙で包んで冷暗所に立てて保存しておきます。
なすを冷蔵保存する
なすは乾燥と低温を嫌います。
冷蔵保存するときは冷え過ぎないように、キッチンペーパーや新聞紙で包んでポリ袋に入れ、野菜室で立てて保存します。
乾燥しやすいのでポリ袋の口はしっかり閉めた方が良いです。
なすの冷蔵保存期間は一週間程度です。
なすを冷凍保存する
なすは冷凍保存には向かない野菜ですが、炒め物などの加熱調理用なら生のまま冷凍しておくと良いです。
凍ったまま調理するので、キレイに洗ってカットしたなすを10分間くらい水に浸けて灰汁抜きし、水気を切ってから保存袋に入れて冷凍します。
きゅうりの保存方法
きゅうりは夏が旬の果菜類ですが、ハウス栽培されているので一年を通して出回っていますし、常備している家庭も多いですよね。
きゅうりは水気と低温に弱いので、水気を拭き取ることと冷やしすぎないことがポイントです。
きゅうりを常温保存する
きゅうりを常温保存できるのは冬場だけです。
冬場なら、新聞紙やキッチンペーパーで包んでポリ袋に入れ、口を軽く閉じて風通しの良い場所に立てて保存しておくこともできます。
きゅうりを冷蔵保存する
きゅうりは低温を嫌うので、庫内温度が5℃~10℃の野菜室で保存します。
5℃以下になると実が溶けてくる場合があります。
水気を拭き取ってからキッチンペーパーや新聞紙で包んでポリ袋に入れ、口を軽く閉じて野菜室で立てて保存します。
冷蔵保存したきゅうりは一週間を目安に使い切りましょう。
きゅうりを冷凍保存する
きゅうりを冷凍保存するなんて考えたことなかったんですが、なんとなんと冷凍保存できるんです。
丸ごと板ずりしたきゅうりを保存袋に入れて冷凍保存するか、小口切りにしたきゅうりを塩もみして冷凍します。
丸ごとより小口切りにして冷凍した方が使うときの手間が省けますね。
使うときは半解凍したものを水気を絞ればOK。
サラダや酢ものに使えます。
ピーマンの保存方法
緑のピーマンが完熟すると赤ピーマンになるのですが、赤ピーマンになるまでに開花してから60日ほどかかるのであまり出回ってないですね。
家庭菜園で作っていると、収穫し忘れたものが赤ピーマンになることがあります。
緑のピーマンも赤ピーマンも保存方法は同じです。
ピーマンは水気を嫌うので、しっかり拭き取ること、冷やしすぎないこと、通気できるようにしておくことがポイントです。
ピーマンを常温保存する
ピーマンは常温保存でも一週間くらい日持ちします。
1個ずつ新聞紙やキッチンペーパで包んで、冷暗所に保存しておくと良いです。
ピーマンを冷蔵保存する
水気を拭き取ったピーマンをキッチンペーパーや新聞紙で包んでポリ袋に入れ、袋の口を軽く閉じて野菜室で保存します。
袋を密閉してしまうとピーマンの呼吸で水気が出てしまい、傷みやすくなります。
ピーマンの冷蔵保存期間は3週間程度です。
ピーマンを冷凍保存する
ピーマンは生のまま冷凍することができます。
凍ったまま炒め物などに使えるので、キレイに洗って食べやすい大きさにカットしてから保存袋に入れて冷凍すると良いです。
ピーマンは塩ゆですると色が鮮やかになるので、軽く塩ゆでしてから冷凍保存しても良いですね。
かぼちゃの保存方法
かぼちゃはβ-カロテンやビタミンC、ビタミンEを豊富に含む果菜類で、栄養の宝庫ですから常備して毎日でも食べたいですね。
かぼちゃを常温保存する
丸ごとのかぼちゃは、常温で3ヶ月くらい長期保存することができます。
風通しの良い冷暗所に置いておくだけで大丈夫です。
かぼちゃを冷蔵保存する
カットしたかぼちゃは常温保存では日持ちしないので、冷蔵保存します。
種とわたを残していると腐りやすいので、スプーンなどで取り除き、実にラップを密着させて包んで野菜室で保存すれば一週間くらいはもちます。
かぼちゃを冷凍保存する
丸ごとのかぼちゃは常温で長期間の保存ができるんですけど、カットしてしまうと冷蔵保存しても一週間程度しか日持ちしません。
なので、カットして使い残ったら冷凍保存がおすすめです。
冷凍かぼちゃは凍ったまま調理できるので、キレイに洗って調理の目的に合わせた大きさにカットして冷凍保存しておくと、使うときに時短調理できます。
煮物用は大きめカット、みそ汁やシチュー用は小さめカットなど、よく使う大きさにカットしたかぼちゃを保存袋に入れて冷凍しておくと一ヶ月くらい大丈夫です。
加熱してから冷凍するのが基本との意見もあるんですが、私は生のまま冷凍保存しています。
みそ汁だったら、出汁が沸騰してから凍ったままのかぼちゃを入れます。冷凍すると火の通りが早くなるので時間がないときとか重宝します。
オクラの保存方法
おくらのネバネバ成分は身体に良いので、積極的に食べたい果菜類ですね。
オクラは低温に弱いので、冷やし過ぎると低温障害をおこします。
また、乾燥に弱く傷みやすいので、常温保存はおすすめできません。
冷蔵保存か冷凍保存した方が良いです。
オクラを冷蔵保存する
オクラは乾燥と低温に弱いので、キッチンペーパーで包んでからポリ袋に入れて、庫内温度が5℃~10℃の野菜室で保存します。
冷蔵保存できる期間は3~4日程度と短いので、早めに使い切った方が良いです。
オクラを冷凍保存する
すぐに使わないときや使い残ったオクラは、新鮮なうちに冷凍保存するのがおすすめです。
オクラは、軽く塩茹でしてから冷凍します。
茹ですぎるとクタクタになってしまうので、沸騰した湯に入れて30秒~1分以内で良いですね。
茹でたオクラは粗熱をとって、保存袋に入れて冷凍します。丸ごとでもOKです。
炒め物などの加熱調理で使うときは、凍ったまま調理できます。
茹でたオクラを小口切りにして冷凍しておくと、自然解凍してそのまま使えます。
薬味やお浸しで使う予定なら、小口切りにして冷凍しておくと良いです。できるだけ平らな状態で保存袋に入れてくと解凍しやすいです。
とうもろこしの保存方法
とうもろこしは鮮度が落ちるのが早いので、常温保存はNGです。
買ってきたらすぐに茹でる、収穫したらすぐに茹でるのが美味しく食べる基本ですね。
とうもろこしを冷蔵保存する
とうもろこしは茹でてから冷蔵保存した方が日持ちします。
茹でたとうもろこしはラップでピッチリ包んで、冷蔵室で保存しておくと5日くらいは持ちます。
とうもろこしを冷凍保存する
茹でたとうもろこしの実をこそげ落として、実だけにして保存袋に入れて冷凍保存します。
冷凍保存しておけば、2ヶ月前後は日持ちします。
とうもろこしは栄養バランスが良く、茹でても栄養素の損失が少ないので、積極的に食事に取り入れたいですね。
とはいえ、とうもろこしが出回るのは夏場だけなので、一年分を冷凍保存するのは無理ですよね。
なので、私は市販の冷凍コーンや缶詰コーンを常備しています。
まとめ
果菜類はトマトやきゅうり、かぼちゃなど、家庭料理でよく使われる野菜たちです。
栄養価が高いものが多く、常備しておきたい果菜類も多いので、それぞれに適した保存方法で鮮度をキープしつつ長持ちさせたいですね。
夏が旬の果菜類が多く、低温に弱いので夏野菜は冷やしすぎないことがポイントです。
夏野菜とはいえハウス栽培されているものが多いので、一年中出回ってますけど低温には弱いのは同じです。
加熱調理に使うものは、新鮮なうちに冷凍しておくと長期間保存できますし、使うときに重宝します。
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