食べ残しが食品ロスの大きな原因になっていることは想像できますよね。
なぜ食べ残しするのか、必ず原因があるはず。
食べ残すのが当たり前になっているなら食生活を見直した方が良いのではないでしょうか?
そこで今回は、食べ残しの問題点や原因を知って、食べ残しをなくす対策について書いていきます。
食べ残しの問題点
食べ残しの一番の問題点は食品ロスですね。
食品ロス大国と言われている日本の食品廃棄量は、2015年度で約2842万トン。
どれくらいの量かというと、2014年度の世界食糧援助の量の8倍以上にもなるんです。
食品の腐敗や鮮度が落ちたことによる廃棄もありますが、食べ残しによる廃棄も食品ロスの上位を占めているのです。
野菜、肉、魚などなど、食料は全て自然界で生きているものの命で、その量には限りがあり、食料不足で困っている国もたくさんあります。
日本も国産だけでは食料が足りず、約6割の食料を輸入に頼っている国なんです。
もし、輸入食材がなくなったら、日本は食料不足で困窮することになります。
まだ食べられるのに廃棄する食料、もったいないですよね。
もったいないだけでなく、こうした食品ロスで食料を消費していくことで、自然界の環境にも大きな負荷を与えているんです。
食べ残しすることで食品ロスになり、自然環境の負荷が大きくなることで、将来的に世界的な食料不足に陥ることもあり得るってことです。
ひとり一人が食べ残しをなくしていくのは、ほんの小さな事のように思いがちですが、一人ひとりの意識と行動を変えることが基本ではないでしょうか。
食べ残しの原因
食べ残しするときってどんなときか、我が家の場合で原因を考えてみると3つありました。
- 食べきれない量だった
- 嫌いな食べ物だった
- 食べない人がいた
食べきれない量だった
家庭での食べ残しの大きな原因は、作りすぎですよね。
家族の中でも食べる量に個人差があるので、個別に食事量を調整しないと、食卓に食べきれない量を出してしまうことになります。
普段は食べられるのに、体調が悪くて食べきれなかったという場合もあります。
ちなみに、我が家は2歳児~90代の高齢者までいる家族なので、一律の量で盛り付けてしまうと、必ず食べ残されてしまいます。
外食では、注文しすぎると食べ残してしまいますね。
嫌いな食べ物だった
嫌いな食べ物を無理してまで食べたくないですから残しますよね。
嫌いな食べ物でなくても、辛すぎるとか甘すぎるなど、好みの味でなかったら食べ残すこともあります。
食べない人がいた
食事の用意をしていたのに、食べない人がいると残ってしまいますよね。
食卓についていないので、食べ残しではないかもしれないですが、食べ残したのと同等以上に食べ物が残ってしまいます。
食べ残しをなくす対策
食べ残しの原因を潰していくことが、食べ残しをなくす一番の対策ではないでしょうか。
食べきれる量にする
食卓に出す食事量を食べきれる量にすれば、食べ残すことなく完食できますよね。
食べ過ぎは健康にもよくないので、腹八分目を目安に!
家族にひもじい思いをさせたくない、お腹いっぱい食べさせてあげたい、そんな思いがあると、ついつい多目に作ってしまいがちです。
実は、私も足りないよりは余るくらいにと料理してしまいがちでした。
大皿盛りにすると、一人ひとりの分量が分かりにくく食べ残してしまったり、逆に食べ過ぎたりしがちです。
家族ひとり一人の食べる量を把握して、個別に盛り付けるのを定番にした方が良いですね。
見た目の食欲も食べ残しの原因になるんです。
たとえば、いつも食べ残してしまう子どもの盛り付けをごく少量にしてみたら、難なく食べてしまって「おかわり」するなんてことがあります。
結果的に、いつもは食べ残していた量を「おかわり」して食べきってしまえたりするんです。
- 家族の個々の食べる量を把握すること
- 盛り付けの工夫をすること
作りすぎたり足りなかったりしながら、家族の食べる量が分かってきたら、作りすぎることも減って、食べ残しも少なくなります。
食べられる量が分かっていれば、外食したときも注文しすぎることも減ってきますね。
偏食をなくす
嫌いなものは食べたくないですよね。
家庭だと、家族が嫌いな食材やメニューを避けて料理すれば良いことかもしれません。
でも、健康面から嫌いな食品でも食べた方が良いものもあります。
家族一人ひとりの好き嫌いに合わせて料理するのも大変なことです。
なので、好き嫌いなく何でも食べられるように偏食をなくすことが最善の対策ですね。
とはいえ、大人は食べ物の嗜好が固まってしまっているので、そうそう簡単に偏食をなくすことはできないでしょう。
偏食改善は子どものうちにしておくことです。
小さいうちから、色んな食材を食べさせて何でも美味しく食べられる子に育てることですね。
うす味で、食材のそのものの味を美味しく感じられるように料理することで、好ましい味覚が育ちます。
子どもに料理を教えるのも良いですよ。
私の息子は自閉症という障がいがあり、幼少期にはひどい偏食があったんです。
息子の偏食はちょっとやそっとじゃ改善できそうになかったんですが、小学校1年生の頃から取り組んだ料理のおかげで、偏食がなくなりました。
嫌いだった食材も自分が料理したものは食べられるようになったのです。
成人した息子は、苦手な食材もありますが、食べ残すことはありません。というか、逆に食べ過ぎを注意するくらいです。
好き嫌いなく何でも美味しく食べられた方が幸せですよね。
食べる人の分だけ作る
急な予定変更で家庭での食事が要らなくなることもありますけど、食事が要らないときは早めに報告しておくことです。
ちなみに、我が家ではシングルマザーの娘親子が夕食を一緒に食べることが多いので、月予定表に夕食の要不要を書き込んで、キッチンに貼っています。
買い物は週2回程度にしているので、メニューを決めて必要な材料を人数分だけ買うようにしているんです。
そうすることで、材料の買いすぎや料理の作りすぎが減ったので、食料の廃棄が少なくなり、同時に食費の節約にもなっています。
急な予定変更で食べない人の分が残ったら、箸をつけていないので保存しておいて、次の食事で食べきると良いですね。
食べ残したときどうする?
食べ残しをなくす努力をしていても、家族の都合や体調によって食べ残しが出てしまうこともありますよね。
食べ残したときは、どうするのが良いのでしょう。
子どもの食べ残しは?
子どもの食べ残し、もったいないですよね。
箸を付けた食べ物でも、子どもの食べ残しなら捨てるのはもったいないと、食べるお母さんも多いのではないでしょうか。
でも、箸をつけた食べ残しを他の人が食べることで感染症が移ってしまうこともあります。
可愛い我が子の食べ残しでも、箸をつけたものは食べないことです。
いつも食べ残す子どもには、盛り付けを少なめにして食べきる経験をさせていくこと。
「おかわり」で、必要量を食べきるようにしておけば、体調不良で食べられないときなどには、箸をつけていない分は保存しておくことができます。
箸をつけた食べ物は、雑菌で傷みやすくなっているので、注意が必要です。
食べ残しは持ち帰りしてもいい?
外食したときの食べ残しは、衛生面からすると持ち帰りしない方が良いですね。
以前は、食べ残しを入れるパックを提供してくれるお店もありましたが、食中毒などの危険性があるので、持ち帰り禁止のお店も多くなっています。
食べ残すことが多いからと、食べ残し用の容器を持ち歩いている知人がいましたが、あまりお勧めできることではないですね。
食べ残しを持ち帰る場合は、できるだけ早く食べきること。特に、箸をつけた料理は自分だけが食べることですね。
そもそもは、食べ残さないように注文しすぎないことが肝心です。
まとめ
食べ物が豊富な日本ですが、同時に食品ロス大国とも言われていて、食べ残しは、食品ロスの大きな原因のひとつです。
食料の約6割を輸入に頼っている日本、輸入できなくなったら食料不足で困窮することは避けられません。
なぜ食べ残してしまうのか、その原因を潰していけば、食べ残しが減っていくことでしょう。
野菜、肉、魚などなど、食料は全て、自然界で生きているものの命をいただいていることに感謝して、食べ残しをなくしていきたいですね。
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