赤ちゃんが産まれると、色んな行事があるので、行事食を作る機会も多くなります。
我が子はもちろん、孫の誕生で赤ちゃんの行事を再びすることになることも。
私も、我が子のときにはどうしたのか、すっかり忘れてしまった頃に孫が誕生しました。
そこで、孫の健やかな成長を願って伝統的な行事は全てしてあげたいと思い、思い出せない分は誰かに聞いたり調べたりしながら、やってるところです。
今回は、「お食い初め」の行事食について、体験も踏まえて書いています。
お食い初めはいつするの?
お食い初めは赤ちゃんが「一生食べ物に困らないように」「丈夫な歯が生えてくるように」「健やかに育つように」などの願いを込めて、生後100日頃に行う儀式です。
地域によっては110日とか120日で行うところもあるようですが、生後100日目に行うのが一般的のようです。
ちなみに、我が子のお食い初めは生後100日にした記憶がありましたから、孫のお食い初めも100日でしました。
カウントの仕方は、生まれた日を1日目としてカウントするものだという情報が多いのですが、100日~120日の頃にすれば良いという情報もあります。
赤ちゃんの体調によっては、キッチリとカウントした日にできないこともありますから、少しアバウトにお食い初めをする日を決めても良さそうです。
我が子のときは、義母が100日目だと言っていたので、その通りにしたんですが、家々で代々言い伝えられてきた通りにするのが一番かもしれません。
親戚や地元のおばあちゃんに、地域の慣習を教えてもらうのも良いと思います。
お食い初めの料理は何つくる?
100日目の赤ちゃんは、まだ離乳食も開始していないですから、赤ちゃんが食べられる料理は考える必要なしです。
義母から教わったお食い初めの料理は、一汁三菜の和食のお祝い繕でした。
なので、私はおせち料理みたいな感じで、めでたいものや健康長寿を願う料理を取り入れて作ることにしました。
料亭の料理みたいな豪華さや華やかさには欠けるんですが、孫の健やかな成長を願って、心を込めて作りました。
最低限揃えたい一汁三菜の和食のお祝い繕のメニュー
一汁三菜のお膳に最低限揃えたい料理は、以下の5点です。
- 赤飯
- 焼き物
- 煮物
- 香の物
- お吸い物
赤飯
お祝い繕のご飯は、やはり赤飯でしょう。
赤い小豆には邪気を払う力があるとされているので、祝い事の行事食の定番になっています。
焼き物
焼き物には、鯛の姿焼きが一般的ですね。
鯛(たい)は「めでたい」ことには欠かせない食材です。
煮物
縁起が良い食材で煮物をします。
レンコン:穴にちなんで、将来をよく見通せるようにとの願いがあります。
里芋:小芋をたくさん付けることから、子宝に恵まれることや子孫繁栄の願いか込められています。
昆布:語呂合わせで、喜ぶことがたくさんありますようにとの願い。
エビ:腰が曲がるまで元気で長生きしますようにとの願い。
香の物
キュウリや大根などの漬物が一般的な料理のようですが、孫のお食い初めは「酢の物」にしました。
お吸い物
縁起の良い食材として、ハマグリや鯛のお吸い物が一般的です。
ハマグリは、殻がピッタリ合うことにちなんで、夫婦円満を表していて、将来よいご縁に恵まれますようにとの願いが込められています。
孫のお食い初めは、「鯛ソーメン」にしました。
「鯛ソーメン」は、見た目の華やかさと、鯛を「めでたい」にかけたお祝い事の行事食としている地域もある料理なんです。
ソーメンの上に、姿煮した鯛や色とりどりの薬味を乗せ、鯛の煮汁でいただく料理のようですが・・・
孫のお食い初めをした日は、5月末の暑い日だったので、冷たいかけつゆで食べることにしました。
鯛は塩焼きしたものを乗せています。
かつおと昆布で出汁をとり、濃い目の味で作ったおつゆを冷たく冷やして、ぶっかけソーメンでいただきました。
お食い初めの食器はどうする?
お食い初めの食器を正式なもので揃えるなら、漆器の器です。
男の子は外側も内側も朱塗り、女の子は外側が黒塗り内側が朱塗りの漆器です。
脚つきのお膳に、5つの食器を配膳します。
- 飯椀:ごはん
- 汁椀:汁物
- 平椀:煮物
- つぼ椀:酢の物など
- 高杯:梅干しや歯固め石
お食い初めの食器は兄弟姉妹で使い回しはしないので、名入れをするようですね。
1万円程度で売られていますが、1回しか使わない食器なので、もったいない気もします。
あとあと使える食器にした方が経済的ですね。
ただ、家にある食器を使うのではなく、赤ちゃん用に新しい食器を揃えるのが好ましいです。
ベビー用の落としても割れない耐熱食器にしておくと、ずっと使えます。
ベビー用耐熱食器は、100均にもありますが、食品の色が染まりやすく洗っても落ちにくいので、あまりおすすめしません。
値段が少し高いですけど、ベビー用品専門店などで売っているベビー用食器がおすすめです。
ちなみに、孫のお食い初めの食器は、出産祝いで頂いた陶器のベビー食器を使いました。
この陶器のベビー食器も、あとあと使うことはなかったんですけどね。
歯固めの石
お食い初めのとき、丈夫な歯が生えてくることを願う「歯固め石」も必要になります。
「歯固め石」は、お宮参りしたときに神社で頂いたものを使うのが一般的とのこと。
ですが、孫のお宮参りに行った神社では、「歯固め石」は頂いてませんでした。
地元では、かなり大きくて有名な神社だったんですけどね。
「歯固め石」は、神社や河原で拾ってきたものでも良いとのことだったので、きれいな石を拾ってきて使いました。
仕出し料理をとる
お食い初め用の仕出し料理をとる場合は、食器も揃ったものをとると食器の心配も料理の心配もしなくて良いですね。
赤ちゃんの世話をしながらお食い初めの料理を作るのが大変だったり、産後早期に復職していて時間がなかったりなら、仕出し料理をとってはどうでしょう。
少しお金はかかってしまいますが、時間や手間を買うことで、お母さんの負担が減りますね。
お食い初めの仕方は?
お食い初めは、赤ちゃんの健やかな成長を願う儀式なので、両家の両親や祖父母を招いて、お祝いの席を催すのが理想かもしれませんが・・・。
そうなると、自宅では大勢集まれないので料亭ですることになるかもですし、産後3ヶ月ほどのお母さんや赤ちゃんにとっても、負担が大きいかもしれないですね。
うちの場合は、娘がシングルマザーということもあって、いつもの夕食をお祝い繕にして、ささやかにお食い初めの儀式をしました。
生後100日くらいの赤ちゃんは、まだ離乳食も始まっていないので、お食い初めの料理を食べさせることはできませんから、食べるマネだけですね。
食物アレルギーのお試しもできていない時期なので、口につけることはせず、食べマネだけにしました。
まとめ
お食い初めは、赤ちゃんが「一生食べ物に困らないように」「丈夫な歯が生えてくるように」「健やかに育つように」などの願いを込めて行う儀式です。
生後100日~120日頃に行うので、まだ離乳食も始まっていない赤ちゃんは何も食べられないですから、食べマネをするだけです。
赤ちゃんが食べることを前提に作る料理ではないので、和食の祝い膳にしておけば良いですね。
祝い膳に最低限揃えたい料理は、以下の5点です。
- 赤飯
- 焼き物
- 煮物
- 香の物
- お吸い物
ささやかでも良いので、赤ちゃんが健やかに育つように、お食い初めの儀式を家族でお祝いしたいですね。
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