大豆を筆頭に豆類は大事な栄養源となる食材ですね。
大豆や小豆のように長期保存できる乾燥豆もあれば、そらまめ、グリーンピース、枝豆など鮮度の劣化が早い豆もあります。
今回はそんな豆類を調理に使いやすい状態でおいしく保存するコツを纏めています。
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豆類の保存
大豆や小豆などのように乾燥した豆は長期保存できますが、枝豆やソラマメなどは収穫したらすぐに食べた方が美味しいただけます。
保存方法も豆の状態によって違っているので、家庭料理によく使われる豆ごとの保存方法を覚えておくと良いですね。
大豆の保存方法
大豆はタンパク質が豊富で「畑のお肉」とも呼ばれ、大事な栄養源として重宝されています。
大豆には、黄大豆と色大豆があって、さらに色大豆には黒大豆、青大豆があります。
市販の豆腐の原材料は黄大豆ですが、黒大豆や青大豆でも豆腐が作れるんですよ。
黒大豆で豆腐を作るとうす紫の豆腐になり、青大豆だとほんのり黄緑色の豆腐になります。見た目もキレイですよ。
大豆は乾燥した豆なので長期保存できるのですが、戻したり煮たりなどの下ごしらえに時間がかかりますね。
大豆を常温保存する
乾燥豆の大豆は、空気から遮断しておけば常温保存で1年くらい大丈夫です。
保存袋に入れるなら、できるだけ空気を抜いてプチ真空状態にできると良いですね。
大豆を常温保存するのに最適なのはビンです。ビンに入れて涼しい所に置いておけば、冷蔵しなくても1年くらいは日持ちします。
ちなみに我が家では、台所の食器棚のあまり開閉しない戸棚に収納していますが、虫が入ったりすることもなく1年以上保存できています。
実は、1年以上も保存するつもりはなかったのですが、戸棚の奥の方に入れていたので使い忘れてたんです。
1年以上経つと大豆の皮が乾燥しすぎて水に戻しただけで剥けてしまったりもするので、早めに加工して冷凍保存しておいた方が良さそうです。
大豆を冷凍保存する
大豆を冷凍保存する場合は、水煮大豆に加工してから冷凍します。
大豆は煮る前に一晩水に浸けて戻してから、1時間くらい煮て冷ましてから煮汁ごと保存袋に入れて冷凍します。
下ごしらえに時間がかかるのですが、使うときには解凍するだけで良いので冷凍しておくと重宝します。
解凍した水煮大豆に味付けすれば、煮豆がすぐにできますし、調理中のカレーやスープに凍ったまま入れてもOK。
自然解凍し水煮大豆をサラダにトッピングしたりと、下ごしらえが完了した大豆はすぐに使えるので、時短調理できますね!
あずき保存方法
小豆は乾燥してあるので大豆と同じように常温で長期保存することができます。一般的には1年程度ですね。
なので、その年の小豆が収穫されるまでに使い切るのが美味しく食べる基本ですね。
乾燥豆で1年間も保存できるのなら、冷凍保存したりする必要もなさそうですが、下ごしらえにけっこう時間がかかるので、茹でて冷凍保存しておくと重宝します。
あずきを常温保存する
店で売られているあずきは、袋に表示してある賞味期限までは未開封のまま常温保存できます。
使い残った小豆は、ビンに入れて密閉しておくと、常温でも1年くらいもちます。
うちは実家で作った小豆をいただくので、ビンに入れて食器棚のあまり開閉しない戸棚に収納しています。
あずきを冷凍保存する
あずきを冷凍保存する場合には、やわらかく茹でたものをゆで汁も一緒に保存袋に入れて冷凍保存します。
あずきは水に浸けて戻す必要はなく、キレイに洗ってたっぷりの水と一緒に鍋に入れて茹でます。
沸騰したら一度ザルにあげて冷たい水であずきを洗ってから鍋に戻し、小豆の量の3~4倍の水でやわらかくなるまで茹でれたら完成です。
砂糖や塩は入れずに茹でただけのあずきを冷凍しておくと、色々と使えて重宝します。
そらまめ保存方法
そらまめはサヤからだすと鮮度がすぐに劣化してしまうので、調理する直前にサヤから出すのが美味しく食べる基本ですね。
5月ころの旬の時期に出回るのが殆どで、自家用に家庭菜園で作っていたりすると食べきれなかったりしませんか。
旬の時期に食べるのが一番おいしいのですが、食べきれないときは冷凍保存しておくと2ヶ月くらいは美味しく食べられます。
そらまめを冷蔵保存する
そらまめは鮮度が落ちやすいので、すぐに食べるのがおすすめです。
冷蔵保存する場合は、サヤのまま新聞紙で包んで保存袋に入れ、冷蔵室で保存すれば2~3日はもちます。
そらまめを冷凍保存する
食べきれないそらまめは、新鮮なうちに冷凍保存しておくのがおすすめです。
かために茹でてから冷凍しても良いのですが、そんな手間をかけなくても生のまま冷凍することができます。
ひと手間かけるなら、皮に切り込みを入れておくと良いです。
食べる時に皮がプリッと剥けて食べやすいですし、茹でたとき皮にシワが入りません。
サヤのまま保存袋に入れて冷凍保存しても良いのですが、サヤのままだと嵩張るので、サヤから取り出して保存袋に入れて冷凍しておくと良いです。
使うときは、凍ったまま茹でたのでOKです。
えんどう豆の保存方法
えんどう豆(グリーンピース)は、鮮度がすぐに落ちてしまうので、保存するなら冷凍保存です。
その日に食べるときは、茹でる直前にサヤから出して茹でるのが美味しく食べるコツです。
えんどう豆を冷凍保存する
えんどう豆(グリーンピース)は、かたゆでにして冷凍保存しても良いのですが、そんな手間をかけなくても生のまま冷凍保存できます。
サヤから出したらすぐに保存袋に入れて冷凍保存しておくと良いです。
使うときは凍ったまま使えますし、冷凍していると生のままでも火が通りやすくなっています。
スナップえんどうの保存方法
スナップえんどうはサヤごと食べられますし、鮮やかなグリーンで彩りも良く、ほんのり甘みもあって美味しいえんどう豆ですよね。
鮮度が良いうちに食べるのが一番おいしいのですが、保存するときは食べきる期間によって、冷蔵保存か冷凍保存すると良いです。
スナップえんどうを冷蔵保存する
スナップエンドウは保存袋に入れて冷蔵保存したのでもOKですが、ひと手間かけるならキッチンペーパーに包んで保存袋に入れておくと良いです。
おいしく冷蔵保存できる期間は1週間くらいです。
スナップえんどうを冷凍保存する
1週間以内に食べきれないなら、冷凍保存しておいた方が良いですね。
冷凍する場合は筋をとって、かために茹でて冷ましてから保存袋に入れて冷凍します。
スナップえんどうは茹ですぎるとサヤが軟らかくなりすぎて潰れてしまうので、30秒くらいが良い茹で加減でした。
写真は1分ほど茹でたスナップエンドウですが、少し茹ですぎて失敗でした。
さやえんどう保存方法
さやえんどう(キヌサヤ)もサヤごと食べられる豆ですが、サヤがメインで豆は米粒より少し大きいくらいで収穫してしまいます。
育てやすいですし、次々とできてくるので家庭菜園で作っておくのも良いですよ。
たくさん収穫できて食べきれないときは、冷凍保存しておくと良いです。
さやえんどうを冷蔵保存する
さやえんどうは冷蔵保存で1週間くらいもちます。
保存袋にそのまま入れて冷蔵しても良いですが、ひと手間かけられるならキッチンペーパーで包んで保存袋に入れて冷蔵保存しておくと良いです。
キッチンペーパーで包んでしまうと、何が入っているのかパッと見て分からないので、袋に名前を入れておくと良いです。
ちょっとのことなのに名前を入れるのは面倒だったりします。すると使い忘れることが多いですね。
冷凍保存
すぐに使い切れないときは、冷凍保存しておくと良いです。
さやえんどうは凍ったまま使えるので、ヘタと筋を取ってから冷凍しておきます。
サッと茹でてから冷凍しても良いですし、生のまま冷凍してもOKです。
茹でるときは、沸騰した湯に入れて30秒くらいが良いですね。茹ですぎるとクタクタになってしまいます。
茹でたさやえんどうを水に取ると水っぽくなってしまうので、ザルにあげて冷ましてから保存袋に入れて冷凍します。
枝豆のおいしい保存方法
枝豆と言えばビールのお供、美味しいおつまみですよね。
実は、枝豆はアルコールの分解を助けてくれる必須アミノ酸やビタミンが含まれているので、最適なおつまみなんだそうです。
収穫したらすぐに食べるか、加工するのが美味しく食べるポイントです。
枝豆を冷蔵保存する
お店で売られている枝豆は収穫してすぐの状態ではないですから、食べる日に買うのが一番です。
やむなく冷蔵保存するなら新聞紙で包んでポリ袋などの保存袋に入れ、冷蔵室で保存します。保存期間は1~2日程度なので早めに食べましょう。
枝豆を冷凍保存する
枝豆はすぐに食べないなら、冷凍保存しておく方が良いです。
収穫したらすぐに、買ってきたらすぐに加工して冷凍保存すれば、2ヶ月くらいは味の劣化も少なく保存できます。
枝豆はさやごと塩ゆでしますが、さやを枝から切り離すときに、少しカットしておくと豆に塩味がしみ込みやすいです。
強火で4分くらい茹でてザルにあげ冷ましてから保存袋に入れて冷凍します。水っぽくなってしまうので水にとって冷まさない方が良いです。
前日から冷蔵室で自然解凍するか、当日に袋ごと流水解凍すると美味しく食べられます。
いんげん豆の保存方法
いんげん豆もサヤごと食べられる豆なので、さやいんげんとも呼ばれていますね。
豆が大きくなってしまうとサヤがかたくなるので、豆が大きくならないうちに収穫されます。
鮮度が落ちやすいので、早めに冷蔵または冷凍で保存しておく方が良いです。
いんげん豆を冷蔵保存する
いんげん豆の冷蔵保存すると、1週間くらいもちます。
乾燥を防ぐと鮮度がよりキープできるので、キッチンペーパーで包んでから保存袋に入れて冷蔵保存すると良いです。
いんげん豆を冷凍保存する
1週間以内に使い切れないなら、新鮮なうちに冷凍保存しておくのがおすすめです。冷凍保存しておけば1ヶ月くらい美味しく食べられます。
冷凍保存したいんげん豆は凍ったまま調理できるので、ヘタと筋を取っておきます。
若いうちに収穫したいんげん豆だとヘタを取る程度ですね。
沸騰した湯で1分程度サッと茹でて、ザルにあげて冷ましてから保存袋に入れて冷凍します。
凍ったまま調理できるので、半分にカットしておくと使いやすいです。
凍ったままのいんげん豆を混ぜてかき揚げにしてみました。彩りも良く美味しかったですよ。
まとめ
豆類の保存方法、いかがでしたか?
乾燥した豆は長期保存できますが、生のまま調理して食べる豆類は鮮度がすぐに落ちてしまいます。
収穫したらすぐに食べるのが一番おいしいのですが、食べきれないこともありますよね。
冷蔵保存だと長くて1週間程度、豆によっては2日ほどしかもたないので、新鮮なうちに冷凍保存しておくのがおすすめです。
冷凍方法は大きく分けて以下の2通りです。
- 茹でてから冷凍するもの
- 生のまま冷凍できるもの
大豆、あずき、スナップエンドウ、さやえんどう、枝豆、いんげん豆
そらまめ、えんどう豆(グリーンピース)、さやえんどう、
冷凍すれば1ヶ月くらいは美味しさキープで保存できますし、下ごしらえして冷凍しておくとサッと使えて重宝します。
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