食物繊維が豊富で和洋中どんな料理にも合うエリンギ。スーパーのきのこ売り場には必ず並んでいるほどよく使われるきのこですね。
ですが、日本で栽培されるようになったのは1990年代なんだそう。
エリンギはカリウムやカルシウム、ビタミンDなども豊富に含んでいて低カロリー。
コリコリとした食感が特徴のエリンギは、切り方によって違う食感を味わうこともできますが、冷蔵保存だと数日で食感が劣化してしまいます。
そんなエリンギの食感を損なうことなく、長期保存できるのは冷凍保存です。
そこで今回は、2通りの方法で冷凍したエリンギを調理して、どちらが良いか比べてみた結果を紹介します。
また、おすすめの冷凍方法についてポイントなども紹介します。
エリンギの2通りの冷凍方法の特徴
エリンギを冷凍する方法は、2通りありどちらでもOKなのですが、どちらが良いか比べてみることにしました。
まずは、冷凍するときの特徴で比較してみます。
加熱してから冷凍する
エリンギを加熱してから冷凍しておくと、火が通っているので調理は短時間で済みます。
加熱は、茹でる、炒める、レンジ加熱などの方法があるのですが、エリンギの旨味成分や栄養分を損ないにくいのはレンジ加熱ですね。
加熱すると出る水分に栄養分などが溶けだしているので、その水分も一緒に保存袋に入れて冷凍します。
その水分が凍るので、エリンギがくっついてしまい、凍ったままでは簡単にバラせないです。
生のまま冷凍する
生のままのエリンギは、カットしても水分は出てきませんから、冷凍してもくっつきにくく、くっついていても凍ったまま簡単にバラせます。
使う分だけ袋から取り出して使えるので便利です。
冷凍エリンギを解凍調理してみた
生まま冷凍したエリンギと加熱してから冷凍したエリンギをフライパンで炒めて調理してみました。
解凍してから調理すると水分が出てしまうので、凍ったまま調理します。
生冷凍のエリンギの方が早く解凍できますが、火が通るまで少し炒めるので、調理時間は大して差がありませんでした。
生冷凍のエリンギも冷凍することで細胞が壊れているので、火が通りやすくなっています。
加熱冷凍のエリンギは、凍っていた水分が先に解けたので、エリンギが解凍できるまでにフライパンが焦げつきました。
生冷凍のエリンギもフライパンで炒めると水分が出てきましたが、水分が出てきたころには火が通っていたので焦げつきませんでした。
冷凍する前に加熱しておいた方が、調理が手早くできるように思っていたのですが、生のまま冷凍したエリンギの方が加熱しすぎることがなく、調理がしやすいですね。
生冷凍と加熱冷凍のエリンギを食べ比べてみた
味付けせずにフライパンで炒めた2通りの冷凍エリンギを食べ比べてみました。
香りの違いは?
生のまま冷凍したエリンギの方が香りが強く、良い香りでした。
見た目の違いは?
見た目の違いは写真でも分かるでしょうか?
生のまま冷凍したエリンギはプリッとしていますが、加熱してから冷凍したエリンギは、カサもクタッとしていてシワシワです。
味の違いは?
食べてみると見た目とは違い、味はあまり変わりませんでした。
食感の違いは?
どちらもプリプリとした食感があり、噛むと水分も出てきて瑞々しさもありました。
加熱冷凍したエリンギは見た目がシワシワだったので、プリプリ感がないかと思っていたんですけどね。
風味の違いは?
食べたときの味や食感があまり変わらず、風味も大した差はないと感じました。
言われなければ分からないレベルです。
エリンギは生のまま冷凍がおすすめ
生冷凍のエリンギでも加熱冷凍のエリンギでも、食べたときの味や食感があまり変わらないので、どちらでも良いなら生のまま冷凍する方が簡単で良いですね。
生のまま冷凍したエリンギの方が、調理もしやすかったですから、冷凍するなら生のままが良いでしょう。
エリンギを生冷凍するときのポイント
エリンギを生のまま冷凍するときに、外せないポイントを含めて冷凍保存のレシピを紹介します。
- 洗わない
- エリンギは捨てるところがない
- 調理に合わせてカットする
- 保存袋に入れて冷凍保存する
エリンギはクリーンな環境で栽培されているので、洗わずに調理するのが基本です。
洗うと風味が損なわれてしまうので、気になる汚れはキッチンペーパーで拭き取る程度が良いです。
市販のエリンギは石づきがカットされているので、全部食べられます。
根元部分に硬いところがあれば、削り落とす程度でOKです。
エリンギはカットに仕方で食感が違ってきますので、調理に合わせてカットしておきます。
手で縦方向に割くこともできますし、包丁で縦割りにしてもOKです。
軸を包丁で輪切りにすると、貝柱のような食感になります。
色んなカットをミックスして冷凍しておくのも面白いかも知れませんね。。
カットしたエリンギはできるだけ重ならないように、保存袋に平らに入れて空気を抜いておきます。
ひと手間かけられるなら、1~2時間ほど冷凍したところで、袋の上から軽く揉んでバラしておくと、使うときに取り出しやすくなります。
エリンギを冷凍保存できる期間
エリンギを冷凍保存できる期間は、1ヶ月程度です。
1ヶ月以上経っても食べられないことはないですが、食感や風味が悪くなってしまうので、1ヶ月を目安に使い切った方が良いです。
みそ汁などの汁物に、ポッと入れるだけで使えるので、サッサと使ってしまいましょう。
まとめ
コリコリとしたエリンギの食感を損なうことなく、長期保存できるのは冷凍保存です。
エリンギを冷凍保存する方法は2通りありますが、どちらの方法がより良いのか、冷凍処理や冷凍エリンギの調理、調理したエリンギの食感や風味を比べてみました。
生冷凍のエリンギと加熱冷凍したエリンギを調理すると、味や食感はあまり変わらなかったですが、見た目や香りは生のまま冷凍したエリンギの方が良かったです。
冷凍処理の手間や冷凍エリンギを調理するときも、生のまま冷凍した方が簡単で失敗しにくかったです。
ということで、エリンギを冷凍保存するときは、生のままがおすすめです。
- 洗わずに冷凍する
- 調理に合わせてカットする
生冷凍するときのポイントは、この2つですね。すぐに使わないエリンギは新鮮なうちに冷凍保存しておくと良いです。
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