たけのこ芋は別名「京芋」とも呼ばれる「いも類」で、いもの中でも里芋類の野菜です。
産直市場でたけのこ芋を見つけ、珍しかったので思わず買っちゃったのだけど、食べ方ってどうなの?里芋類なので、里芋と同じような食べ方で良いの?
たけのこ芋は滅多に食べることがないので、煮物にするつもりで買ってみたものの調理方法に不明な点が・・・。
そこで、たけのこ芋の煮物の調理方法を調べてみると、下ゆで派と下ゆでしない派に分かれていました。
手抜きしても美味しいなら、下ゆでなしで時短調理したいのが本音。
そもそも、なんのために下ゆでするの?下ゆでしなかったら美味しくないの?ってことで、下ゆでなしでたけのこ芋の煮物を作ってみました。
煮物の味にうるさいおばあちゃんが、手抜き調理のたけのこ芋の煮物を食べたときの感想が、答えになったように思います。
たけのこ芋を下ゆでするのはなぜ?
たけのこ芋というくらいだから、筍みたいにえぐみがあるから下ゆでするのかも、と思ったんですが、たけのこ芋には筍のようなえぐみはありません。
見た目が筍に似ているだけで、食感は里芋と似ていて筍とは全然違っています。
灰汁取りでないなら何のための下ゆで?
たけのこ芋は里芋と同じように、ぬるぬるとしたぬめりがあります。
ぬめりがあると煮物をしているときに噴きこぼれたり、味が染みにくかったりするので、下ゆでしてぬめりを取るんですね。
たけのこ芋の下ゆでは灰汁取りのための下ゆでではないので、下ゆでしないと食べられない野菜ではないとのこと。
なるほど、じゃあ、噴きこぼれや味染みの問題が解決できれば、下ゆでなしで煮物してもOKでしょ!と、私の個人的な結論になりました。
煮物は圧力鍋ですることが多い私としては、圧力鍋でたけのこ芋の煮物をすれば、噴きこぼれる心配ないし、味染みも良いはず!と思ったんです。
たけのこ芋の煮物を下ゆでなしでしてみた
たけのこ芋は、別名「京芋」とも言われているので京野菜かと思いきや、元々の産地は宮崎県なんだそうです。
いずれにせよ、宮崎でも京都でもない私の地域では滅多に売っていません。記憶の限りでは、過去に1度いただきもので食べたことがある程度です。
今回はたけのこ芋1本、全部煮てみました。
長さ30cmくらいの大きさなので、大人5人の我が家でも一食では食べきれない量でした。
皮をピーラーで剥く時は、皮が引っかかって剥きにくい方向がありました。竹の子の皮みたいな感じなので、下側からの方が剥きやすかったです。
ぬるぬると滑るので、まな板の上に置いてしっかり押さえて剥きました。
皮を剥いていると、手が少し痒くなったのですが、その原因はたけのこ芋に含まれているぬめり成分のシュウ酸なんだそうです。
里芋の皮むきでも痒くなりますが、里芋にもシュウ酸が含まれているからなんです。
ぬめりが出ないように皮剥きできれば、痒みが軽いみたいです。そして、ぬめりが出ないように皮むきする方法は、芋を濡らさず乾いたまま剥くことなんです。
皮が剥けたら、厚み2cmくらいのくし形で食べやすい大きさに切り分けます。
下ゆではしなかったんですが、里芋煮でいつもやってるのと同様に超簡単な下準備で、切り分けたたけのこ芋に塩をまぶして、サッと洗っておきました。
下ゆでするほどではないですが、塩もみして洗い流すと少しぬめりが取れます。
あとは、圧力鍋に入れて、水と調味料を入れて煮るだけ。
- 水:500cc
- 醤油:大さじ3
- みりん:大さじ2
- だしの素:小さじ2
煮物は甘辛が好みのご家庭には、物足りない味だと思うんですけど、我が家では野菜の煮物には基本的に砂糖は使いません。
砂糖を使うのは、魚の煮つけ、黒豆、焼き豆腐の煮物とかですね。
圧力鍋の場合、最初から調味料を入れて煮込むので、ちょっと薄味くらいにしておく方が失敗しにくいです。
全部入れたら蓋をして加熱して、シュッシュと圧がかかったら弱火で5分加熱します。
火を止めて、自然放置で圧が抜けたらできあがりです。
味の調整が必要なときは、もう一度火を入れて蓋をせずに調整してます。
我が家では、たけのこ芋に限らず野菜の煮物は圧力鍋ですることが多いのですが、圧力鍋なら短時間の過熱でも軟らかく味もしっかり染みて炊けます。
特にレンコンは圧力鍋ですね。レンコンを普通の鍋で煮ると長時間煮ても筋があって硬いんですけど、圧力鍋で煮ると軟らかくホクホクになります。
我が家のように、硬いものが噛みにくい高齢者がいる家庭では、煮物は圧力鍋がおすすめです。
圧力鍋で煮物をすると短時間の加熱でできるので、ガス代や電気代の節約にもなります。
圧力鍋でたけのこ芋の煮物をしたら味の染み具合は?
たけのこ芋は下ゆでしないと味が染みないというのは、普通のお鍋で煮たときではないでしょうか?
圧力鍋で煮ると、しっかり味が染みていました。
我が家のように砂糖なしのうす味でも、美味しかったです。
好みにもよるのですが、ほんのりとした醤油味の方が、たけのこ芋の風味が味わえるのじゃないでしょうか?
野菜の煮物が大好きで、味にもうるさいおばあちゃん(義母)も「おいしいなぁ、おいしいなぁ」と、いっぱい食べてくれました。
95歳にもなると、嫁の料理にお世辞を言ったりすることはなく、口に合わないものは一口で残すので、おばあちゃんの「おいしいなぁ」が答えだと思いました。
たけのこ芋の煮物の食感は?
たけのこ芋は里芋類なので、食感もやはり里芋っぽいです。
里芋の中でも親芋と食感が似ています。
ちなみに、たけのこ芋と知らずに食べたおばあちゃんは、「親芋おいしいなぁ」と言って食べていました。
里芋ほどの粘りはなくて、ホクホクしてます。食べた感が大きいっていうのか、満腹感が里芋より強い感じしますね。
たけのこ芋だけの煮物は子供が食べない?
我が家では、野菜の煮物は野菜だけで煮ることが多く、肉ナシなんです。
肉が入ってないと、子供が食べないってご家庭も多いですよね。
私の知人たちも、「肉入れないと誰も食べてくれないよ」って人が多いです。
でも、我が家の子供は肉ナシ野菜の煮物を小さい時から食べているので、肉ナシ上等で食べてます。
まだ1歳8ヶ月の孫も、野菜だけの煮物食べます。
ベジタリアンってわけではなくて、肉も魚も食べますけど、野菜だけの煮物って素材の味が美味しく頂けるので良いですよ。
たけのこ芋を煮物以外で食べるなら
たけのこ芋は煮物が一番シンプルで美味しいと思うんですけど、煮物以外でも色んな調理方法があるようです。
- 揚げだし
- かき揚げ
- おでん
- コロッケ
いずれも煮物より手間がかかる調理方法ですが、試してみてはいかがでしょう。
たけのこ芋のアレンジ調理をするときは、下ゆでしておいた方が調理がしやすいと思います。
たっぷり水とたけのこ芋、塩を一緒に鍋に入れて、沸騰してから15分程度下ゆでしておくと良いです。
我が家では、たけのこ芋は滅多に使わない野菜なので、シンプルに煮物にするんですけど、食べ残ったたけのこ芋の煮物でアレンジもできます。
たけのこ芋の煮物にパン粉をまぶして揚げれば、コロッケ風な食感を楽しめます。
まとめ
たけのこ芋は、地域によってはスーパーなどで売ってることも少なく珍しい野菜ですよね。
産直市場でたまたま見つけて、「おぉ!珍しい!」と、衝動買いしました。
滅多に食べない食材なので、調理方法を調べてみると、下ゆで派と下ゆでしない派に分かれいました。
なぜ下ゆでするのかというと、たけのこ芋のぬめり取りのためで、噴きこぼれ防止や味染みを良くするのが目的です。
そこで、塩もみ&水洗いで簡単にぬめりを取って圧力鍋で時短調理してみたところ、噴きこぼれもないし、味もしっかり染みていました。
高齢の義母が「おいしいなぁ!」と食べてくれたので、たけのこ芋の下ゆでなし圧力鍋調理は合格です。
ホクホクとして里芋の親芋のような食感なので、煮物が好きなご家庭にはおすすめです。
▼関連記事▼
根菜の保存方法!ベストな保管場所や使える野菜ストッカーを紹介!
コメント